月刊「専門料理」8月号の「やまけんが聞く！」は、日本在住の食＆日本酒ジャーナリストのメリンダ・ジョー登場！　欧米やアジアに日本の食を配信し続ける彼女が「日本のレストランに足りない」と思っているものはなんだと思いますか。

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ということで、最新号の「専門料理」のテーマは「独立開業のススメ」。

レストランを開業したいと考えている人はぜひお読み下さいませ。ここでも書かれているけど、最近の若い料理人さんは「何が何でも自分の店を持つ！」という気持を持たない人も多いそうだ。うん、それもわかるな、、、とも思うし、色んな手法で飲食店が営まれていけばよいと思うけど、一方で元気のよいオーナーシェフにもどんどん出てきて欲しいですね。

月刊専門料理 2017年 08 月号 [雑誌]
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さて、僕の連載「やまけんが聞く！」は、料理に関係するさまざまな方にいろんなことを「聞く！」してきましたが、今回は友達でもあるメリンダ・ジョーに話しをききました。

Melinda Joe is an American journalist based in Tokyo, Japan. She is a JapanTimes columnist as well as the Tokyo correspondent for Gourmet Magazine Sweden and a regular contributor to SCMP Style Magazine in Hong Kong. Her writing has appeared in publications such as Newsweek, The Wall Street Journal, CNN, and Departures Magazine and has been translated into four languages. A certified sake and wine specialist, she has judged sake at London’s International Wine Challenge since 2012 and served as a panel chair since 2016.

アメリカはルイジアナ出身の彼女は、日本に10年以上住み、徹底的に日本酒を学び、食文化やレストランの記事を執筆して、北米・欧州・アジアなど各国のメディアに記事を配信するジャーナリスト。彼女とは編集者のカンキさんのホームパーティーで知り合ったのだけど、とてもフレンドリーで魅力的な女性で、一瞬で仲良くなることができてよかった！

もちろん日本のレストラン記事だけを書いているだけではなく、世界各国を渡り歩いて、一流のレストランシーンを観てきている。その幅広い視点からみると、日本の食文化やレストラン、シェフの哲学について、よいところはもちろんあるけれども、まだまだな部分もあるという。

彼女の言葉でズガッと刺さったのが、

「日本のシェフの料理は”美味しい”で終わっている人が多いですね。美味しさはとても大事だけど、それだけなんですね。いま世界のシェフは、美味しさの背後にどんな大きな物語があるかを表現しようとしています。それが日本のレストランには圧倒的に欠けている。」

その「大きな物語」で語られるのは、やはり食のエシカルなのだそうだ。環境問題であったりサステナビリティであったり、または貧困とフードロスへの取り組みであったり。

日本の料理人でそうしたことを言い出しているのは、中堅でいえばフロリレージュの川手さん。だんだんとそうした表現を料理でしていく人が出始めてはいるけれども、まだまだである。

これからの日本の料理シーンが目指すべきところがなんなのか、ぜひ読んでみて下さい！

ちなみに、メリンダを迎えたのは帝国ホテルのラウンジ。メリンダは日本語堪能だけど、込み入った話をすることになるので、彼女の親友であり、ご自身も食ジャーナリストの佐々木ひろこさんにアテンドしていただいた。

姉妹のような二人。おかげさまで記事ができました。メリンダ、ひろこさん、ありがとうございました！