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日大の授業は、朝9時から午前の部65人ほどの学生に90分座学、10分休んでまた90分で食材のテイスティング。お昼休みが50分ほどあって、また1時から午後の部の学生に90分×2連戦。この間、ズッと話をしているわけで、すさまじく消耗してしまう。
この日も終わってヘロヘロだったが、撮影機材(カメラ&レンズ一式、フラッシュ数機、スタンド2本に傘やアートレなどの長物バッグ)をゴロゴロ引っ張りながら藤沢駅で降り、バスで片瀬山へ。イタリア料理研究家である山内(やまのうち)千夏さんの家へと向かったのだ。
千夏さんといえば、この本の作者!
■料理家・千夏さんの「カルパッチョ!」は、え!?そんなソースかけちゃうの、うまそうっ!と声の出る料理中級者向け教本である!
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2016/07/14066.html
千夏さんとは、以前うちの会社を引っ張ってくれていた清美さん(現・ビコローレヨコハマのマダム!)のマブダチであり、うちが開催した赤肉サミットなどなどの料理イベントの際にはお手伝いにでてきていただいた重要人物。でもホントはお手伝いじゃなくて自分でイベント張る力量をもった料理家なのである。
そして今回のきっかけは、、、千夏さんの夫君が、なんと某大手製菓企業であり乳業メーカーでもある会社の偉いさんで、熊本の丸菱の仕事でお会いしたのだ。まさか熊本で顔を合わすとは、と感激して、「ぜひうちにおいでよ!」という言葉に乗ってしまったわけである。
山内家につくと、ご近所の仲良しグループが!いま湘南Tサイトで料理イベントの企画進行をしているアキバさんもいる!
こちらがやまのうち夫妻である!
さすが片瀬山地区、海の近さを活かしてのシラス料理三連弾!
オレンジとシラス、ビリッと効かせたトウガラシのアクセントが最高!
こんがりフリッタータもギッシリとシラスが詰まっている!
「これが美味しいのよ~!」 という、横浜市内でイタリア人によって作られているブッラータ。生乳生産者も横浜というから、正真正銘の横浜チーズだ。
ジュバッとクリーム溢れ、美味しい、、、ネクタリンとのマッチングも素晴らしい。
アヒージョもシラス盛りでございます。
そして、サ・パナーダという、具を包んだパイ。
これ、イタリアっぽい!
豚肉と豆を、イタパセの風味でシックな味と香りでまとめている。
メランザーネのトマト煮込み! やっほう! 俺はナス好きなんだよね。 と思ったら、ただの煮込みじゃない!
なんか、ナスの一片一片に、クネルのようなものがしっかりかみ合わせてある。弾力があって、でも動物性のすり身っぽくはない。
これは、、、
もしかして、、、 イタリア食文化の研究者であられる長本和子先生がおっしゃっていた、ごく貧しい家庭の母が、限られた食材で少しでも美味しく食べようという知恵の詰まった「クッチーナ・ポーヴェラ」つまり、庶民の料理の知恵!ではないか!?
となると、ここに使われているのはパン粉!そして、弾力と風味を感じるのはチーズ!
「正解!」と千夏さん。いやーよかった長本先生の教えを覚えておいて! たいへんにおいしいナス煮込みでした。
そしてこれ、飯尾醸造の若社長のおばあちゃんが作っておられる万願寺トウガラシに肉詰めをしたもの。
ショウガがきいて美味しい!
こちらは藤沢市の地元精肉店が作ったブレザオラと、イタリアの白サラミをその熟成庫でねかせたもの。
ああ、美味しいね!ドイツレシピで熟成肉をやるとこうなるのね、という風味だ。サラミも寝かせたことによって脂の融点が顕著にさがり、塩の角がとれている。
アイナメいりのサラダ。香味野菜がタップリ刻み込まれていて、絶品!
わたくしめは、家から熟成肉を持参。肉は埼玉「肉匠もりやす」の黒毛和牛のドライエージング。不肖わたくしめが焼かせていただきました。
好評でなにより。肉匠もりやすさんのエージング黒毛はとても美味しいです。かなりのお薦め。
でもね、俺的には、、、
この、千夏さん特製の豚肉のポルケッタが非常に美味しかった! イタリアでよくみかける、肉の水分、ジューシーさが飛ばない焼き方。中心部までしっとりしている。ハチミツを外に塗ったことで、水分が飛ばないのだと。そのハチミツの甘さとコクで、中華の焼き豚のごとき魅惑的な味わいになっている!
パスタを食べていないのに腹一杯です、、、
それにしても気持ちのよい夫婦。
湘南に、また行きたいお家が増えました。千夏さん、ごちそうさまでした!
ぜひ次はパスタ(乾麺)を3品くらい喰わせてください、、、それだけで十分です、、、(笑)