徳島に来ています。今日の午後から開催される講演ではエシカルな食の話しをして欲しいと言われている。なんと、徳島では県に「エシカル消費推進会議」なる本部が設置された。県単位でエシカルと冠された組織が設置されたのはこれが初めてではないだろうか。それは、徳島県に消費者庁が誘致されるかも知れないということもあってのことだろうが、それにしても快挙である。
さて、どうせ徳島に行けるなら、ぜひ前乗り&後乗りでいろいろ産地を廻らせて、と依頼しておいた。阿波踊りシーズンをこれから迎えようと盛り上がる徳島に久しぶりに上陸である。
まずはグググッと徳島の西部へ、標高700メートルの渕名(ふちみょう)集落へと上がっていく。
いや絶景かな、絶景かな!
晴れていれば淡路までみえるというみはらしだそうだ。ご覧の通り茶を栽培する人が多く、小さな畑が綺麗に整っている。
ここに、まだできてほやほや、1ヶ月も経っていない素敵なお店が。
「ふわり」と名付けられているらしいが、まだ看板もできていない。地元のお母さん方が、地元の食材ばかりをつかって料理を提供するお店だ。
Nikon D810+SIGMA12-24mmf4
新築ほやほやの店内で出してくれたのは、本当に山の料理ばかり!
精進揚げ、というか季節のお野菜の天ぷらにスダチを搾っていただくと、これがしっかりごはんのおかずに!
この緑色のナスは、「ビーナス」と名付けられた、この辺の地域で特産になっているもの。
田楽にすると果肉がトロッとジューシーで、素晴らしく美味しい。
この辺の切り干し大根は存在感のある大きさ!
ジャガイモと一緒に甘辛煮つけされていて、これまたメシを進ませる。精進料理みたいに肉はほとんど使われていないんだけど、しっかりお腹いっぱいになる。
お吸い物、山の具材をたくさんだけど、普通かと思っていたら、、、
なんと、蕎麦の実が沈んでいる! この地域では「そばごめ」と称して、汁物に脱穀したそばの実を入れて食べるのだ。そう、昔はこの辺ではお米を栽培できなかったそうで、その代わりにそばや雑穀類を栽培していたのだ。
そんな中、Iターンで長野からこの地に就農して雑穀栽培に取り組んでいる中嶋さんも来てくれた。
この辺で栽培した4種のトマト。
あ、これは鳥や獣に打ち勝った(笑) スモモ!
どれもこれも飾りのない美味しさ。いいですね、ここでぜひ蕎麦を食べさせてくれると、どんどん人が来るようになると思いますね、と「阿波ふうど」の溝口さん。俺もそう思います。
じつはこのお茶は、、、
眼下に見えたこの茶畑のもの! そしてこの畑の持ち主はこの小泉靖雄さんだ。
農協の要職を務めていた小泉さん、一念発起して補助金に頼らずに6次化施設を導入。
干し芋や柿チップスをつくったりとさまざまなチャレンジをしている。
地元の日の出本店の銘菓「ぶどうまんじゅう」のお茶いりバージョン!これ、お茶は小泉さんが出荷しているものだ!
ブドウまんじゅうは、いわばあんこが団子になったような感じなんだけど、このお茶いりバージョンは香ばしくてとても美味しい!
いや、ゆたかな時間をいただきました。ごちそうさまでした!
まだまだ続く。