昨日は、僕の会社が事務局を務める青果流通の勉強会組織「青果物流通研究会」の例会。今回はOISIXと経営統合を発表した、渦中の大地を守る会・藤田和芳会長をお呼びした。
このブログの古い読者ならご存じと思うが、藤田さんとはとてもながく、25年以上のお付き合いをしていただいている。だって大学2年の頃からだもん。僕がキャンパス内に耕していた畑に、新入生の女の子がとことことやってきて「やまけんさん、そんなに農業が好きなら、うちのお父さんを紹介しようか?」という。え、お父さんは農家さん?と訊いたら「ううん、大地を守る会っていう組織の代表なんです。」というのでひっくり返ってしまった。すぐにお会いすることができ、青臭く、世の中のこともわかっていない学生風情に数時間も付き合ってくれた。以来、卒業後もなにかとお世話になっているわけである。
当然ぼくの大地を守る会歴も長く、一人暮らしをしているときから今に至るまで、基本的な食材は大地から買っている。
で、今年初頭にOISIXと経営統合をするという発表があって、ひっくり返ったわけである。それまで短角和牛のプロジェクトとかを一緒に話し合っていた担当の方々が、「じつは僕も経営統合プロジェクトのメンバーで、やまけんさんに言えなかったのがすげー辛かったんですけどね」といわれて、マジかよ~と思ったりしていたのでありました。
藤田さんが来られることもあって、東京大学農学部キャパスの会場は会員とオブザーバーで大入り満員。
「まあ、みなさんも事務局も、経営統合の話しとか、オーガニック市場のこれからとかを真っ先にききたいでしょうが、、、」
と前置きしつつ、大地を守る会が創立するところからのはなしをズーッとしていただき、とても面白かった。最後に経営統合の話しがあって、終わってから藤田さんに僕はこう言った。
「藤田会長は代表権をもたれたのでホッとしましたが、今後が心配です。ちゃんと、藤田さんが辞めた後も大地出身者が代表権もてるように筋道をつくってくださいね」
としたら藤田さんがすぐさまこんなこと言うのよ。
「そんな了見の狭いこと言ってるからダメなんだ!やまけんおまえもか。」
ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
と思ったけど、藤田さんさすがに器が違うなと思ってしまった。大地も変わるけどオイシックスも変わるのだ。一緒になると言うことは、お互いに変わっていくということ。大地出身者が代表権をもたないと、いまの大地の基準とかが守られないんじゃないか、とかいうことが周りは心配なんだけど、そんなのは小さいことだと。みんなで変わっていくんだということを言いたいのだと思う。
いやー
この年になって「了見が狭いからダメ!」と一喝されるのは嬉しいものです。さすが藤田会長。ひさしぶりに身が引き締まりました。
ということで、これから三日、大阪と京都です。あ、シチリア屋のことはまた今後。