大分空港から安心院(あじむ)~臼杵と、うちの会社が事務局をしている青果流通業界の勉強会組織のツアーで廻っています。その模様は後日おとどけするとして、、、
泊まりは臼杵の駅前にあるクレドホテル。小さなビジネスホテルながら客室も新しく心地よい。大浴場もある(俺は風呂嫌いなので入らないけど)。けれども、朝食が嬉しかった。
出張が多い仕事柄、地方のホテルにイヤと言うほど泊まる。さいきんはどこも朝食ブッフェにしているところが多いわけだが、あそこに並ぶおかず類、多くはできあいの惣菜を、真空パックごとあたためたものをドサッと皿に出すというのが多い。スクランブルドエッグなんかも、卵液や油脂がミックスされたパックがあって、それを湯煎またはスチコンであたためて出している。
まあそれは当たり前で、ホテルからすれば料理人さんを朝から待機させてバンバン料理させるのはコストがかさんでしまうし、タダでさえ調理の世界でも労働人口が減っているのだから、朝食に手造りのものを出すというのはなかなか厳しいのだ。
だからこそ、手造り朝食を出してくれるホテルは「おっ」と思ってしまう。僕が好きなのは、高知の定宿にしている西鉄インはりまや橋だ。フライやらヤキソバやら、ぜんぜん朝食じゃないよってのも並ぶけど、だし巻きが並ぶ日(目玉焼きと交互)は嬉しくなってしまう。
で、今朝のクレドホテルの朝食会場で、おやおやっと思ったのだ。九州のホテルの朝食では根菜類と干しシイタケ、厚揚げなどの煮物、博多でいうがめ煮のようなものがつきものだが、ここでは干しシイタケと人参の輪切りに油揚げ。だいたい、野菜の形状をみると中国産の冷凍かどうかわかるけど、どうもここのはフレッシュを切ったものだ。そしてきんぴらゴボウのカットと色味をみて確信に変わったが、間違いなくここの厨房で切って炒めている!
五目ビーフン、野菜炒め、焼き魚、味噌汁にはもちろん臼杵名物の黄カボスがカットされたものを絞る用においてある。
食べてみると、間違いなくここで作った手造りの味だ。惣菜は真空パックで脱気することで、煮汁が野菜に浸透しすぎてしまい、味が濃くなりすぎてどうやっても手作り感が無くなってしまう。手造りのものは煮汁の浸透にムラがあるから逆においしいと思えるのだ。
嬉しくなって厨房をのぞくと、客席より少し小さいくらいで、十分なゆとりをもった厨房スペースである。
おばちゃんに「ここのごはん、おいしいね!中で刻んで作ってるでしょ?」ときくと、ニッコリして「そうよ、そう言ってくれるお客さんが多かとよ。」(→語尾ちょっと違ったかも)と言っていた。
出張の多いビジネスマンさん、臼杵に泊まるならクレドホテルの朝食はよいよ。
という話し。さて本日も頑張りましょう!