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長年、とある百貨店の食品売場バイヤーとして勤務されていた溝口さんが、昨年度から徳島県の地域商社阿波ふうどというプロジェクトのトップに就任された。このブログのごく初期からの読者さんでもあり(笑)、これまで彼が「これいい商品だよ」とくれたものは本当に素晴らしく、このブログでもたびたび紹介してきた。
先日、仕事のこともあって事務所に寄ってくれたときに徳島県のソウルフードの一つ、フィッシュカツを持ってきてくれた。その日は事務所でご飯を炊いてそのフィッシュカツを温めてご飯にしたのだが、とてもジャンキーで美味しかった。
ただ、「ジャンキーじゃないフィッシュカツってないんですか?」ときいたら、溝口さんが「あーーーーー あるんだよ、山本クン!今日はそこに寄れなかったんだけど!」と悔しそうにしている。それはそうだろう、彼なら見つけているに決まってる。
そして昨日、送られてきました。
徳島県で無添加練りもの製品を製造販売している四宮蒲鉾店の製品だ。詳しくは下記をご覧いただきたい。
■しのみや
http://www.shinomiya-kamaboko.com/kodawari.html
さっそくフィッシュカツをあたためて食べましたが、、、
うまい! トリイのウスターソースと合わせるとまた絶品! ほのかなカレー粉の香りが、柔らかなフィッシュ練りもののうま味を引き立てる。しかもですね、徳島のそのへんのスーパーで買える安いフィッシュカツでいつも「油がもうちょっとよければなぁ、、、」と思うのだけど、しのみやのフィッシュカツの油は風味がいい。Webみてみたら、かほく製油の圧搾サラダ油ではないか。高いんだぞこれ。
とても、とても美味しいです。このメーカー、
「なにかを変えたいと思ったわけではありません 何も変えたくないと感じたのです」
と表明しているのだけれども、実に好感持てますね。
こういう「無添加」にトライしているメーカーに対して「添加物は悪くない!」「無添加のほうが安心できない」みたいな揶揄を飛ばす人が多いけど、ほんとにうるさいよって感じ。こっちは別に安全性の観点で無添加を欲しているわけじゃなくて、味の面で選んでるんだから黙ってて欲しいものです。
とくに練りものの製造現場をみていると、思うところが多い。例えばかまぼこの製造では、魚肉に含まれる血液や脂が邪魔になるので、水にさらすという工程がある。これをガンガンやると白く綺麗な仕上がりになるけれども、当然、魚の味や香りは消えていく。そこで、食感を補ったり風味を足すものを入れなければならなくなる。
だからだろうか、しのみやの商品ラインナップをみると、すり身を水にさらさずにそのまま天ぷらに揚げる商品が多い。このほうが、魚の本来的な味を活かせるからだ。
次年度、徳島に仕事でも関わりができるので、ぜひ四宮蒲鉾店には寄りたいと思うのであった。溝口さん、ごちそうさまでした!