田野町の大根やぐら撮影の活動を本日付の宮崎日日新聞で記事にしていただきました。
ここまで写真を大きく掲載するのはかなり異例とのこと、感謝です!ということで、誌面の幅で掲載されなかった写真はこういうのでした。今年、撮りためた作品を展示する予定です。きっと東京と宮崎の両方で。
感謝の思いを込めて、掲載されなかった写真、こんなラインナップでした。
大根やぐらの建築
最初、僕はてっきりやぐらは土建屋さんが建てていると思っていた。なんとこんなに大きな建造物を農家が一から作っているのだ。
朝日と大根やぐら 大根が肥大してくるのを見極め、農家はやぐらを組み立てる。
大根干しの準備をする農家 干し大根にするのは青首大根ではなく白首と呼ばれる専用品種だ。スーパーで出回ることはほぼない。
やぐらに干す大根を洗浄する谷口おさむちゃん。これを毎日のようにくり返す。
あんなに大きな大根やぐらが家族経営の農家それぞれに支えられているのが驚きだ。谷口おさむさん夫妻。
大根やぐらの美しき造型 宮崎の人には普通の後継かもしれないが、こんなにもダイナミックで美しい造形物はあまりないと思う。
ストーブの灯と大根やぐら 寒い夜、大根やぐらの中ではストーブが焚かれる。中からボウッと光が漏れるのをイメージして撮影した。
シートを下ろす大根やぐら 夜間に大根が凍らぬようにブルーシートを巻き上げる機構がある。宮崎のここでしか進化し得なかった機構だ。
やぐらの大根は2週間程度でしなしなに干し上がる。
100メートル級のやぐらに大根を干すと軽く1万本を超える。
魚眼レンズでやぐら全景の撮影にトライ。土建業の方がやぐらの下に穴を掘ってくれ、その中から撮影。やぐらの端から端まですべての大根を撮りたかったのだが、無理だった!そのためにはもっと深く広い穴を掘らねばならないことが分かった。今年の冬、またチャレンジする予定だ。
今年の後半、大根シーズンの直前に、東京で個展を開ければと思っている。撮りためた写真が多いので、これから時間をかけてセレクトと現像をしていくつもりだ。