昨日は高知県にて掲題のイベント開催。特別審査員としてはせさんじました。
牛乳料理コンクールっていっても、牛乳を使った料理のネタはもう尽きてると思うんですよね。正直「意味あるのかよ~」と思っていたのだけれども、実際に生徒たちがひたむきに作る料理をみて、その浅はかな考えを撤回。なかなか面白いものでした。
なにより料理に打ち込む高校生たちが実にいいんですよ!
なかでも僕の眼にぴかっと光って映っていたのはこの子。
グラタンのベシャメルソース(ホワイトソースね)を作るために、小麦粉をバターで炒めているんだけど、もうね、ガシガシとちゃんと腰を入れて、全身の力で掻いてるんですよ。ベシャメルを作るチームは他にもあったんだけど、そっちはまだ小麦が十分に炒まってないのに牛乳を入れちゃって、ダマダマになってしまって「あーあ」と思ったんだけど、こちらは気合いが違います。
このチームが作ったグラタンは、残念ながら最優秀は逃したけど、ベシャメルはとても美味しかった!
あと、このチームも最優秀ではないんだけど面白かった。
牛乳にレモンを混ぜてあたため、カッテージチーズをつくって、それでチーズケーキを作る。チーズを布巾で絞って分離するとホエーが残るが、それを捨てるのではなく、柚子風味の乳酸菌飲料をつくって添えるというものだ。
ホエーも栄養一杯!なので捨てちゃあいけないわけです。ようわかっとる。しかもこの乳酸菌飲料が、あのひまわり乳業が誇るリープルよりもおいしいんじゃないか?というくらいの出来なのだ!
この子たちは、できあがりの美しさではナンバーワン。
味の輪郭がもうすこしはっきりしてればなあ、残念。
お団子という渋い選択してきたチームも。
苓北産の米粉を牛乳で練った団子を、なんとみたらし餡で!これもなかなかグッドでした。
こちらのチームは、おそらく料理に使っている牛乳の量はかなり多いであろう、ミルク豚汁。
もうすこしひねりがあると上位に行けたと思います。
それにしても、レシピをみただけでは想像もつかないような料理をいまの子供たちは考えてくるんだなぁと思ってしまいました。最優秀賞に輝いたこの料理、コロッケ風の具を春巻きにしたものを、さらに茹でたレタスで巻いて、トマトベースのソースをかけてチーズを、、、という、なんじゃそりゃ!?と声を揚げたくなるカオスな料理なのだけれども、得票がトップで、最優秀賞となりました。
ほんと、摩訶不思議な料理なんだけど、食べてみると確かに美味しい。こういうのもありなのかな、と思わせられる結果でありました。
この会の主催は高知県の酪農生産者のあつまりなので、会場には高知産の生乳を使用した牛乳がズラリと並び、生徒たちはそこからどれかを選んで使うという形だった。コンテストが終わって、残った牛乳はいい感じで常温に近くなっていたのでこっそりテイスティングしたが、どれも驚くほどに味が違う。
牛乳はね、ほんと味が違う飲み物なんですよ。それを多くの人に分かって欲しいものだ。まずは子供たちがそこに気づいてくれると嬉しいですな。