あの、べた褒めしててもしょうがないので、ダメな部分も挙げときます。ていうか、僕の薦めでOLYMPUS機を買った人全員にまず最初に教えるのがこれなんだけど、、、
工場出荷状態、つまりカメラを買った人が手にした時点で、まずはSDカードなどのメディアを入れたら、オート設定で撮り始める人が多いだろう。そこからいろいろ自分に合った撮影スタイルに進んでいくことと思う。最初から設定をいじるのはハードルが高いので、初期設定のまま使うのが数ヶ月あるはずだ。
でね、他社がどうなっているかわからないけど、OLYMPUS機に関して言うと、初期設定ではJpegの画質がそれほどよい状態になっていない。冒頭の写真はE-M1markⅡのマニュアルの該当部分。
縦時期はLMSで画像の大きさだ。横軸が問題のJPEG圧縮率で、SF(スーパーファイン)が最も圧縮されていない、画質がよい設定。その次にF(ファイン)、次にN(ノーマル)と続く。で、注目はFの隣に「*」がついているが、これは「初期設定ではこれになってます」ということだ。
そう、何も考えずに使うと、そこそこJpeg圧縮された画質になってしまう。精細感が求められるような被写体を撮ったときに、どうもモヤッとしていたりノイズがあったりということが出てくる画質だ。僕は以前、試用で借りたボディで画質設定をいじるのを忘れて、RAW画像を撮り損ねたばかりか、JPEGの画質も悪くて、ガッカリしたことがある。
だからまずはここをSFに変えてね、と買った人には伝えている。
でもさ、なんで最初から最高画質であるLのSFにしておかないの? もしかして、小さな容量のメディアしか買えないっていう人向けの配慮? いやそれおかしくないですか、だってこのE-M1markⅡはプロ~ハイアマ向け機でしょ? メディアの大きさを気にする必要、あるのかい? 知らずに使って、画質の悪さに一発でイヤになる人の方が多いと思うが、どうなんだろうか。
これ、ちなみにプロサービスの窓口とか、広報の人とかに何回も言ってること。ぜんぜん変わらないから、どうやらOLYMPUSの内規になっているんだろう。ほんと、バカバカしい。同じ真面目さでも、ニコンの真面目さはちゃんとユーザーに寄り添っていると思うけど、OLYMPUSの方はこういう部分はかなりダメだと思う。