秋イチジクの美味しい季節。圧倒的に大産地の愛知県の北部市場の仲卸エキスパートである伊藤マミちゃんに手配してもらった。一般的な品種である桝井ドーフィンも、生産者によって味が違うのは当然。送ってもらったやつは実に味濃く香りなまめかしく美味しく熟したドーフィンだった。
もう一ついれてくれたのがダマルティ。じつはイチジクは、国内だけでもけっこう品種数があるのだ。
ご覧の通り、果皮はあかるい黄緑色で紡錘形というのだろうか、特徴的な形状だ。
それにしてもイチジクってとてもエロティックな作物だ。だって断面、こんなだよ!
どうみてもエロティックだと思い、頬を赤らめてしまうのでした。
このダマルティ、同時に届いたドーフィンよりも熟度が浅かったのか、甘さは控えめで上品だが、独特な香りがあって素晴らしい。
ちなみにイチジクを漢字で書くと無花果。花がない果実と書くが、実際には花は存在している。
実はわれわれが食べている部分は花である。花托(かたく)が一杯並んでいるのがみてとれるだろう。イチジクは特殊な事情があって内部に花ができるように進化した。そして、いま品種として流通しているものはさらに単為結果するようになっている。その辺の詳しい事情はNHKラジオ第一の「マイあさラジオ」の土曜日、早朝のコーナーを聞いて下さいませ。