インタビューや打ち合わせをする際にはICレコーダーなどが必須だけど、できれば動画で撮っておきたいなと言うときもある。実はかなり前から検討していて、Goproやソニーの製品をウォッチしてきてはいたんだけど、なんとなくひっかかる部分もあって、これまで手を伸ばしてこなかった。
その一番おおきな要因が、本体だけで撮影中の画像を確認する液晶モニタがないってことだ。どう写ってるわからないってのは、正直不安が大きすぎる。
もちろん、先行製品もその不安を解消するために、スマホにつなげれば画面が見られるとかそういう機能があるのだけれども、そもそも取材先とかで、インタビュー対象を前にして、いちいちスマホとカメラを接続して、アプリを立ち上げてとかやってる余裕、ありますか!? ないんですよ、ハッキリ言って。
「えー、ちょ、ちょっと待ってくださいネ」
っていってから「ちょっと」でない時間が経っていくことが多くて、取材対象ももじもじし始めちゃう、、、という感じになるわけです。
そしたら! 俺の好きなオリンパスが最初から液晶モニタ付きの製品を出してきたっ! 実売4万円強だけど、OLYMPUSの直販サイトでこれまで貯めたポイントを使えば、かなり安く手に入るではないか。
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ということでさっそく入手してしまいました。まだ数回しか使えていないけれども、かなりよいです。
スペックや、特徴的な機能については公式ページを観てちょ。
■公式ページ
https://olympus-imaging.jp/product/compact/tgtracker/
このカメラの最大の売りは、フィールドセンサーシステムてのがあって、動画と一緒に、その動画を撮っている環境のセンシングデータが記録されるという仕組み。つまりトレイルランとかサイクリングとかする人なら、その過程の映像に加えて、位置情報(標高も)や温度、加速度とかも記録されて、しかもスマホアプリを使うと映像と共にそれらデータも視覚的に表示されるという面白い趣向。
ただ、俺はそういうのに使う気はないので、この仕組みについて識りたい人は他のページをご覧下さい。
それよりなにより、超広角での撮影ができるビデオカメラとして優れてます。
最初に書いたとおり、液晶モニタが最初からボディについているので、これ一台ですべてが完結するのです。勿論、再生機能もあって、音も出ますよ。しかも音声は、圧縮しまくりのコーデックではなく、なんとPCM形式でレコーディングできるので、非常によい!
そんで、OLYMPUSってほんとにマーケティングがヘタな会社だと思うんだけど、この写真みると、大きめに見えるよね。けど、このカメラ小さいんですよ。
俺の手、普通の人より小さいんです。足も24.5cmだしね。その掌にスポッと載るサイズ。SDカードと一緒に写すとわかるかな。
そのガッチリしたスタイリングから、大きく見えてしまうけれども、実は小さくて密度が濃いというイメージなのです。
ちなみにレンズが上下ふたつ着いてるようにみえるけど、上の方はなんとライトなのです。
暗所でもこれで撮影可能。いちばん想定されているのは、水中での撮影時のライトとして、だそうです。公式ページには、サンプルとして海の中での撮影映像があるので、ご覧あれ。
高知出張の前日に届いたので、開梱してとりあえず64GBのUHS-1対応マイクロSDカードを入れて、電池だけ充電して持っていった。マンフロットのテーブル三脚につけてまずは撮ってみる。
ヤギミルクの川添牧場のご自宅でのインタビュー。
こんなふうに置いて、どんな映像になるのか、下記を観てもらえればわかる。超広角で、音声もクリア!しかもフルHDです。
ちなみに手ぶれ補正モードに設定しているので、本来の超広角よりすこし画角が狭くなってるんだけど、それでも十分ひろびろと写っている!
もう一枚、土佐あかうしちゃんたちの新しい、大規模牛舎の視察光景も。
この映像の後半、暗所と明るい屋外が一緒に写るシーンだと、逆光になって内部が暗くなって見えない感じになるが、これはまあ仕方の無いことでしょう。
しかしこのカメラ、映像記録を残す用にはバッチリだ。 こちらは高知の嶺北にて、素晴らしく美味しいイタリアンレストランができたのだが、そこでの映像。こんな感じでばんばん映像を残していけるなんて素晴らしい。
ところで、ちまたでこのTG-Trackerが「ぜんぜんダメ」といわれているポイントがある。それは何かというと、ひとつの動画の記録時間の上限が29分ということだ。それじゃ使えないじゃんという人がけっこう居るのだけど、こんなの全然問題になりません。
というのは、ループモードというのがあって、それに設定すれば、29分経ったら自動的に次のファイルが生成されて、録画が始まる。つまり29分ずつのファイルが自動的に貯まっていくだけのこと。
長い時間の一つのファイルになっていた方が利便性がいいのかもしれないけど、分割されてても特に問題は感じません。誰かが言ってたけど、どうせあとで編集することを考えると、必要なのは29分のうちの5分程度でしょ?ということだ。それは正しいと思う。議事録として使う上でも、特に問題ないっす。だってインタビューとか打ち合わせって、どうやっても2時間以上にならんでしょ。3~4つのファイルがあることくらい、特に問題ないです。
ちなみにこのカメラ、ハウジングをつけることなくそのまま水中撮影が可能だ。ただ、水中に入る際は、レンズにオプションのガードをつけることが推奨されるのだけど、それも同梱されてます。
同梱といえば、なんかこの値段で?って思うんだけど、いろいろついてきます。例えば撮影を楽にするグリップ。
だから、マイクロSDカードさえ買えば、あとはほんとに何も要らない感じ。
マイナスポイントとしては、電池はやっぱりどうがんばっても100分くらいしか保ちません。昨日、インタビューを撮ってきた映像を数えたら110分は撮れてました。ギリギリ二時間て感じ?これはまあバッテリーをもう一つもっていくか、またはモバイルバッテリーでの給電かな。
あ、朗報がひとつあって、マイクロUSB端子での充電が可能でんす!
ということで、ちまたでは動画の29分上限がどうこういわれるけど、全然問題ないぜ、ってことで、レビューでした。
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