きょうは、11月に開催されるオーガニック関連のイベントについてのうちあわせ。都内某所で大々的に開催するのだが、そのキッチンスペースで僕がプチ赤肉サミット的なイベントをやります。そこでは、数々のオーガニック&アニマルウェルフェアに関わる畜産物の食べ比べをやります。
その際に問題になるのが誰に焼いてもらうか!?ということなのだけど、今回はすんなり片山さんに決定。片山さんとは、東向島にあるレストラン・カタヤマの片山さんだ。
まだ開店前の、陽光ぎらつく東向島。
ここのウリはなんといっても駄敏丁(だびんちょう)カットという独特のカット方法を駆使したステーキ。
なんだけど、今回はいろいろたべてみて、というので、ステーキ四種を食べ比べた。
ここ、1kgステーキってのやってるんですよ。けどね、これ安いわ。特選の黒毛1kgをレストランで3万円で出すのは、実にリーズナブルと思います。
今回はウルトラマルキン(BMS10~8)とマルキン(BMS7~8)をオーダー。BMSというのは「ビーフ・マーブリング・スタンダード」という英語の略で、つまりサシの入り具合のこと。1から12まであって、数字が大きい程、サシが入っている。
でも、主人の片山さんいわく、「おすすめはこっち」いわれたのが、オージービーフだ。三種あるのだけど、それぞれ中身が違うという。そのなかの特にオーガニックステーキというので使われているのが、放牧でオーガニック認証を取得している牛肉だという。
ふうん、と思いつつ「じゃそれも。比較用に、ふつうのオージービーフのショートグレインも」とオーダー。つまり計4種です。あっ いっておきますが僕ら4人の集団です。けっしてやまけんが一人で4皿食べるのではありません(無理だ)。
キャベツ大盛りサラダ。ステーキの前に食べておきましょう。
そして、ベシャメルソースから仕込んでいる(そんなの当たり前、とおもうが、できあいを仕入れる店もあるらしい)、カニグラタン。
美味しい!
そして、食いしん坊としては気になるこれ!
もちろんヘビー級の卵のせでオーダー。
でゅわわわーーーん!
これを玉子の目玉をくずしてぐちゃぐちゃに混ぜて食べます。うまーーーい!
白飯が欲しくなりますが我慢がまん、、、
さて本題のステーキです。
飛騨牛A5 150g
千葉県産黒毛和牛 A4 150g
そしてうわさのオーガニックビーフ200g
あ、ショートグレインは撮り忘れた、、、
4種を食べ比べる。
だ、だ、ダントツでオーストラリアのオーガニックビーフが美味しい!
船便できているのでほぼ30日くらいウェットでねかせている。それは他のオージービーフと同じ条件だけど、この肉、すばらしく繊維が柔らかくなっていて、文字通りとろけるような舌触りだ。サシのせいでスポンジ状になった柔らかさではなく、肉の線維が溶けた柔らかさ。
そして、香りが素晴らしい。牧草や野生のソルガムなどを食べているらしいのだが、実にじつによい香りがある。オージービーフで穀物肥育をすると麦系の餌が多くなりがちになるので、あまり日本人受けする肉にならないのだが、この肉はそうした麦系のクセがなかったので、おそらく牧草肥育なのだろう。でも日本の牧草肥育とは段違いにリッチな味わいで、驚いてしまった。
いやーーーー びっくり。
ちなみに居合わせた面々(オーガニックの流通業界です)全員の評価でいうと、①オーガニック、②千葉県産黒毛A4、③オージーのショートグレイン、④飛騨牛A5という順番。やっぱり、一番値段が高い飛騨牛だが、30ヶ月肥育の去勢なのにビタミンコントロールのせいだろうか、味わいが薄いし香りもない。
勉強になりました。
ちなみにオムライスがまた下町的感覚で旨い!
珍しいことに、玉葱がみじん切りではなくて、長いカットのまま炒めたのが入ってるんですね。これが絶妙。
あと、気になっちゃったのが、下の写真の柱にぺろっと貼られた「おつまみ ナスのショウガ味」。
ぼくはナスを揚げたヤツが大好きなのだ! ということで終わりに頼んだのだが、、、
大当たり! これで380円!? しかも丸ナスですよ、千両ナスじゃなくて!
「いやこれはたまたまで、、、いつもは普通のナスだったりしますけど、仕入の都合でいいのが安く入ったら丸ナスです」
今日は大当たりじゃん! 最高です。
ちなみに、店のWebに書かれているアクセスの、最寄り駅である曳舟駅からだとちょっと遠い。
じつは日比谷線からだと、南千住の南口をおりて、すぐの歩道橋のらせん階段を上って渡り、いわゆる「泪橋」の交差点まで歩いて右に折れるとバス亭がある。ここから3つめの停留所「白鬚橋東詰」でおりると、店のすぐ裏になる。
裏路地には懐かしい昭和的八百屋の風景も楽しめるゾ。
さーて11月のイベントが楽しみになってきた。いずれ、詳細を公開します。