昨年あるご縁で仲良くしていただいている社長さんが「やまけんさん、あなた肉の仕事してるんだからここにいかなきゃいけませんよ」と連れて行っていただいた。
東京は八重洲の「島」。ステーキで有名な、財界人や政治家などが集う店。予約なかなかとれないということで、3人の予定がなかなか合わず、ほんとにとれないんだな!と思っていたのだが、ようやくとれたとお声がかかる。
開店前の準備時間に来てしまったが「いいんですいいんです、お座りください」といっていただき、座って仕込みを観ながら末という贅沢。ほどなく準備も整い、お客さんがどどどどっとはいってくる。あとで社長さんがいらっしゃったが、「あら●●さんご無沙汰しております~」の連続。各界の名士が集っておられるようです。
前菜のサラダからうまい。上品なビネグレットで和えた具材には、ブロッコリにトマト、マッシュルームに薄切りお日本、リーフ類に加え、茹でたゆり根まで入っている。
前菜はアスパラガス。国産ですかね、ほろ苦さを感じない、やわらかでふくよかな香り。
面白かったのは、ガスの火口に金属製のバットをおいて、そこに湯を入れ、アスパラに火を通していた。そうか鍋だとアスパラの長さに足りないけど、バットなら!学びました、、、
蟹クリームコロッケ、毛蟹のみがギュウギュウ詰まってて、クリームより目方が多いんじゃないかというくらいだ。美味しい。
「今日はおっぽ(オックステール)のシチューもあるんですがいかがしましょう?」
ときかれる。コースの〆にステーキかシチューかを選ぶそうなのだが、社長さん「いいわよ両方たべるわよこの方たちは」と、シチューもステーキもオーダーです(笑)
テールシチュー、ドミソースではなく赤ワインベースの爽やかで酸味が効いたシチューだったので、食欲が進む進む!
その間、カウンター越しにすごい光景が、、、
ホールの食パンを手で4つ切りくらいの厚みに切り分け、サラマンダーでこんがり焼き上げたパンに特製のソースを塗る。
そこに、、、
信じられないほどの量のヒレ肉を薄切りで焼いたステーキがどかどかと!
なんじゃそりゃぁあああああああああああああああああああああああああああ
そうこれが島の名物だそうだ。すばらしいプレゼンテーション!
す、すごいねっ!みてるだけでボリュームに良いそうな。牛一頭から12キロとれるかとれないかのヒレ肉をこんなに!1人前で150gは使ってるんじゃないだろうか!?てことはこのサンドイッチ、おいくらなのか、、、こわくてきけない。
もうひとつ、特製の炉窯で焼いてくれるのだが、備長炭をいれた炉窯がおもしろい。4つの温度計がついているが、基本、炭火だからコントロールは炭を外したりでやるんだろう。4つの温度帯を使い分けて客の要望する焼き加減にするそうだ。
ぼくはサーロインのミディアムレア300g。写真でみるよりズシリと大きいです。
遠赤効果で内部までシットリ火が通るので、京都産黒毛和牛の細かなサシすべてに火が通っている。だからだろうか、黒毛特有のくどさを感じない。もちろん牛も選んでいるのだろうけど!
大変に美味しゅうございます、、、
そして、帰りにわれわれも持たせていただきました。
絶品です、、、これは値段以上の価値あるサンドイッチ。
社長さま、ごちそうになりました。どうやって恩返ししようか悩み中です、、、