さて今週は北大での研究に来ています。新千歳空港に着いて早々、「じゃあそのまま車で美唄焼き鳥食べに行くか!」ということになり、「またつ」の芦原夫妻と美唄郷土食の旅へ。新千歳空港からだと、高速でいちど札幌を経由して美唄へとなる。
17時半頃に美唄到着。市街を走って思うのが「あまり人が歩いてないな」ということだったんだが、、、
ある裏路地に入ると、いきなり車が路駐しまくっていて、そして人がやたらと出入りしている場所が!
それが美唄焼き鳥の超人気店「たつみ」。
みーんな「待ち」の人達だ。「ここはねぇ、昼間からずーっと営業してるんだけど、予約していかないと入れないのさ。」とのことだ。
たしかに店に入ると、席は埋まっており、来た客に店員の女の子が「ただいま満席でして、いまからですと相当おまちいただくことに、、、」と断りをしている!
でもわれわれは予約していたので、すんなり。よかった、、、はじめていくみなさんは予約を確実にするようお薦めします。
「美唄焼き鳥はね、まずはモツ串!これを十本単位で食べるの。それとモツそば、鶏めし。この三点セットが最高なんだよ~!」というのを道中何度もきいてたので、すっかりそのモードになっていた。
メニューはこの通り素晴らしくそそるものがいろいろある!
しかし、だ。ここで驚きの事実判明!
「申し訳ありません、今日は昼からお客様が多くて、焼き鳥はモツと精肉以外は無くなってしまいました。」
えええええええええええええええええええええええ
「それと、、、ご飯も、とりめしと焼きおにぎりはなくなってしまいました、、、」
ほ、ほんとぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?
これには芦原夫妻もビックリ仰天。まさか17時半の段階でそんなことになってるとは、恐るべし、、、
「じゃあ、仕方ないからモツ16本と精肉4本。」
というオーダー。 む!? 16本? と思われるかもしれないが、ここで3本とか4本とかのオーダーをするのは初見さんだけだそうだ。地元の人達は10本とか20本で頼んで、ひたすら喰うというのがスタイル。程なくして運ばれてきた串盛りをみてビックリ!
どっかーーーーん!
素晴らしいプレゼンテーションではないかぁああああああああ!
そう、これが美唄焼き鳥のモツ串だ。みておわかりの通り、一本の串に様々な部位が刺されている。炭鉱町として賑わった美唄で生まれたこの焼き鳥、もともとは捨てていたモツを食べきろうということで、一本の串にハツや砂肝、皮にキンカン卵などを刺していくスタイルになったのだそうだ。
面白いのは、串によって刺さっている具材が違うこと。根元の最初に刺すのが皮というのは決まっていて、ネギマに使うのがタマネギということは決まっているそうだが、あとは串の打ち手がモツを選んで刺すという。
こちら、キンカン卵が間に入っているパターン。またカットされたモモ肉も入っている。
美唄焼き鳥と銘打つために必須なのが炭火焼きであるということだそうで、強火の遠火で焼かれたそれぞれの串、実に美味しい。味付けも塩とコショウのみということで、実にシンプル。甘辛いタレにつけていないぶん、ガンガン食べられちゃう味付けなのだ。
このように、一羽の鶏をまるごと無駄なく楽しむというのが、美唄焼き鳥の楽しみなのだ。素晴らしいね!
ちなみにこれが「精肉」で、おそらく胸肉。正直に言うと、モツ串5本に1本の割合で十分。モツ串をひたすら食べるのが吉ですね。
奇跡的にまだオーダーできた鳥刺し。
たいへん、美味しゅうございました。一に鮮度、二に鮮度。この店のように回転が超いい店は、信頼できますね。
そして、「他の料理はいつ作れるかまったくわかりませんので、、、」と顔をしかめられながらも頼んだ「モツ煮」。
関東のモツ煮と違って、アッサリした感じ。しかも驚くほどに具だくさん!
ショウガ味のきいた味噌味で、芦原夫妻によれば「これは北海道で言えば鶏鍋だね」とのこと。なるほど。
玉子焼き。鶏のダシが入ってるかな?という感じではあるけど、実にあっさりした味わい。
この時点でも、お店に入ってくるお客さんに店員さんが「いつご案内できるかわかりません」と説明するルーチンが多発中。スゴいねほんとに。ちなみに写真の壁の向こうにはテーブル席や座敷席がたくさんあるんだけど、どれも埋まってます。
そして、鶏めしがないのは残念だけど、モツそばはあったので、これで〆。
なんとモツ串が二本、ズドンと載ったそばである!
〆に至るところでコレなので、モツ串二本分はいる胃袋を準備しとかないと撃沈すること必定。
いやー 喰った喰った! とりめし食えなくて残念だったけど、またこんど雪辱だ!
しっかし、俺はモツ串と精肉とモツそば分を合わせて10本くらい食べたと思うけど、それほどもたれない!脂が落ちていて、塩コショウのシンプル味だからだろうか。これ、アスリートにもいい料理なんじゃないの!?
美味しかった! 研究前の補給に最適でした。ごちそうさまでした!!