えー 前編を読んで登馬商事に「なんで俺を呼ばないの?」と連絡いれる取引先さんが多いそうです。いえいえ買って下さいね。そして僕のところにも「なんで私を呼んでくれないの?」的な突っ込み入れてくる人いるんですが、スミマセンこれは非公式イベントでございます。登馬商事に写真使用で貸しがあるので、それを回収しているだけなのです(笑)
と言うことで悪しからず、わたしだけいい目をみています。 そのいい目の後編!いよいよホワイトアスパラガスであります。結論からいうとイタリア産のホワイトもすんげー旨いっ!
こちら登馬商事のキッチンスペース。ホシザキの冷蔵庫が並ぶ仲、火口をよくみたらIHである。ま、あたりまえか。この辺(日本橋近辺)の新しいビルだとガスは引けないもんね。
そこにアスパラガスがもの凄い量でおいてある!
いちばん太いヤツと僕の人差し指だと、こんなスケール感である!やだ、ふっと~い!
ヨーロッパ全土でホワイトアスパラは好まれているけれども、このイタリアはヴェネト産のものは初めていただく。ちなみにこれは4月中旬から5月20日までの販売になるらしいので、食べてみたい!という方はぜひ登馬商事へ連絡を。5kg×2ケース=10kgの荷姿で、毎週月または金お届けだそうです。価格は登馬商事に聞いて下さい。業務筋じゃないと普通は取引できないと思うけど、10kg買うつもりあるひとなら、きっと対応もしてくれるでしょう。
「やっぱりこの時期、イタリア産それもヴェネトのものはすごく美味しいですよ!」
という横澤君。手際よくピーラーで皮を剥いていく。
それをまずは茹で上げておくらしいのだが、その量たるや、、、
やっぱり、家庭で数本ちまちま茹でたらダメだわね。量が多いと、アスパラ自身から出るうま味がまた煮汁に還流されて、それがまたアスパラにしみこむから美味しいに決まっているのである。
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお 煮上がった状態でもうかぶりつきたい欲望にかられる!
「今日は、この茹でた状態のものと、これをバターで炒めたものと、あと一つの食べ方で楽しんでいただきます。」
いちど茹で上げたアスパラをたっぷりめのバターで炒めていく。
生のアスパラをそのまま焼くこともあるけど、一度茹でたほうが水分が補充されるのでジューシーで旨かったりするんだよね。
これだけ焼き色がつけばOK!アスパラが吸った水分をまた適度に抜いて味と香りを再凝縮するイメージか。
ではでは!いただきまーーーーーーす!
写真とりわすれたけど、このまえに茹でただけのアスパラをいただく。ぶっといのの根元からかぶりつくと、口じゅうにアスパラジュースがジュヴァッと溢れる!
ううううううううううううううううううううううううううううまい! ホワイトアスパラにしかない、あの若い香りが素晴らしいっ! ほんのりしたほろ苦さがアクセントになっていて、これぞホワイトの美味しさである。
そんで、満を持してこの焼きアスパラ。
バターの香りとうま味をプラスされたこのアスパラ、不思議なことにほろ苦みが茹でただけのものより強くなる。これぞ大人の味!「あまわかほろにがしゃくしゃく」が連続的に口と鼻を楽しませる!
そして、、、
アスパラにラルド片を載せ、、、
さらに!
グラノパダーノを振りかけて、、、
ヤバイ。 ヤヴァイ! すんごいことになってます、、、 ラルドはこうして食べると主役を素晴らしく引き立てます!
おいしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
ちなみに「クオーレクール」の阿部さんが用意してくれたソアベ(数枚上のワインボトルがそれ)が、実にアスパラに合う!
さわやかな南の白が合いますな!
さて実はこれだけじゃないのである。さっき横澤君が言ってた「もうひとつの食べ方」とは、、、
あの絶品ラルドの切れ端(とはいわないとおもうけど)を刻んだものと米を炒めて、、、
アスパラの煮汁なども投入し、、、
そして、そして!
ドカドカドカッとホワイトアスパラのぶつ切りを投入!
チーズもぶっこんで、あおる!
そう、ホワイトアスパラのリゾット、、、
もう何も言う必要ないですよね、、、 アスパラのわかいうま味が米に完全移行!最高です、、、
「あ、あとやまけんさん、うちで扱っている島豚も焼いてあるんです、、、」
なんたるキュイッソン! いやちがったイタリア語で火入れってなんて言うんだ!?
なんとこれ、表面に焼き目をつけたあとはじっくりトースターで長時間加熱。もちろんその間、数回出し入れしてやんわり火を通している。
やるじゃないか! 横澤シェフ!
ごらんのとおりこの島豚というのは、南方系の在来豚の血統を保全しようと言う気概を持った人が伝えたという豚だそうだ。僕はまだ実物を見ていないのでなんともいえないが、肉が小さくて脂部分が多いこの特質からして、かなり中国系の豚の血が濃いことは確かだと思う。
しかも!
この豚の肉、脂、実に旨い!
脂は実に甘やかにくちどけし、赤身部分のうま味もコッテリのっている。ローストに向いた肉質だ。バラは煮込んだらさぞかし旨いだろう。この豚も登馬商事で絶賛販売中である。おれもこれ、小売りしてほしいくらいです。
すかさずパワフルな赤をだしてくる阿部さん。このワインの色を観ていただければわかるとおり、なんか色が薄い!と思って呑むと、おもわず「?」と目を見合わせてしまうコッテリした強い香りと味わい。これも素晴らしいね、、、そのワインがこちらです。
6月に試飲会があるそうだ。気になるひとは株式会社クオーレクールで検索して連絡してみてくださいな。
いやー喰った喰った呑んだ呑んだ。
ということで、一枚の写真使用料としては破格の歓待を受けてしまった。登馬商事とクオーレクールに厚く御礼!ごちそうさまでした! イタリア変態バンザーイ!