この間、学会やもろもろ出張など多く、投稿が遅れてスミマセン。今日も朝から喉が腫れてるんだけど、頑張ってアップします。
ということで、会津のSIGMA社探訪の最終章!
「夜はぜひこちらに」と言っていただいたのが、会津の名湯である東山温泉にある「いろりの宿 芦名」だ。
折しも雪が降る中、じつに雰囲気ある旅館!
中に入ると、いきなり囲炉裏が!
さっそく囲炉裏の炭火にあたる僕たち。
そして、案内いただいた二階の部屋だが、、、いきなり廊下で、アイランドギャラリーの主宰者である石島さんが立ち止まる。
「これ、斎藤清のオリジナル版画じゃないか!」
あっ これは僕もみたことがある。雪の会津の風景を描き続けた版画家さんだ。ほ、本当にこれ、オリジナル!?
部屋に入ると、またそうした版画や絵、そしてフスマにまで書が書かれている。
ヤバイ、、、僕と石島さんはこの部屋に泊まらせていただいたのだが、間違ってもフスマや障子に穴を開けられないなと、汗が出たのであった。
さてまずは温泉!
実を言うと僕は温泉にはまったく興味が無くて、別府温泉とか石和温泉で講演が会って泊まるときも、部屋の中の内風呂で済ませてしまうというたちだ。ご飯さえ美味しければいいんですね(笑)けど、こういうところは入らなくちゃね!なんといっても露天風呂が素晴らしい!
dp0quattro f8 15秒
芯まで温まった、、、
そして、山木社長や、彼が信頼する経営スタッフのみなさんと一緒に、囲炉裏を囲んでの宴!
会津の美酒が、ほぼ全て揃っている!? と思わんばかりの充実ぶり。
会津娘、飛露喜、奈良萬などいただくが、どれもこれも旨い。ちゃんと、料理に合う酒を置いてくれている。
しかも、お燗にしてくれと言うと、どんな酒でも「はい」とつけてくれる。これ、とっても嬉しいこと。というのは、けっこう「この酒は燗にするのはもったいないので、冷やで呑んでください」と譲らない店もある。客の言いなりにする必要はないけど、あきらかに燗映えする酒なのにそう言われてしまうことがあるので、バカバカしくなるのだ。けど、芦名はそんなことはありません、ありがと!
それも、、、
囲炉裏の炭火に耐熱の徳利を置いて、こんなふうにお燗をつける!
最高でしょう、、、
先付けに盛り込まれた酒肴類が、ことごとく美味しくて、酒が停まらないという寸法。
なかでもこの丹精なたたずまいの馬刺しの食べ方! 東北の山間部だと、そぼくに醤油だけで食べるものと思うかもしれないが、そんなこたぁ全然無い!
ニンニク唐辛子入りのタレにつけてたべるのがこの辺の流儀なのだ。これが馬肉のうま味とネットリ感に絡みついて、旨さを増幅するのですよ、、、
囲炉裏には串がいっぱい刺してあって、よくみたらひよどりだ!
久しぶりにいただきました。骨もパリパリと噛めるくらいに柔らかく。
冬のヒヨドリは美味しい!柑橘類の産地では、野鳥もみかんなどを食べているせいか、甘い感じの風味を感じるものだ。けれども、東北部では餌が違う。こちらではやっぱり米を食べているのでしょうか。
左側の串に刺さっているのが、豆腐かと思いきや、、、
なんとこれ、、、
ニシンの田楽なのですよ! えっ 福島でニシン!?
どうやら干したニシンに甘めの山椒味噌を塗って焼いていただくスタイル。これが実に酒を誘う乙な味。
ところでさっきから露出とか色味がばらけているのは、D800+24ー105mmとdp0quatto、dp3quattroを切り替えて使ってるから。やっぱり三台もちで、しかも現像システムも違うのはキツイっす。頼むからPhotoshopでフォビオンセンサーのRAW現像が出来るようになって欲しい、、、
もちろんそんな中もカメラ・レンズ談義は続きます。
よい加減で呑んでいると、フクシマと言えばあれ!のイカニンジン!
旨い、、、
そしてメイン料理はなんと鴨しゃぶ鍋。
しかもですね、驚いたことに、鴨肉の他に刻まれているのがロメインレタス!つまり、結球しないレタスですな。
「そうそう、ロメインレタス。これうちで作ってるんですよ。鍋に美味しいんです」
とひょうひょうと教えてくれる大女将。
鴨肉が旨いのは当然として、、、
汁に通してもシャキ感をなくさず、火も通ったロメインがまた美味しい!
おもわず、合わせ食い。
いやはや、ヤバイねマジで。
さて、〆はごらんの上品なお蕎麦。会津はそばの美味しい地域です! このそばは近所の評判のそば屋さんに打ってもらい使っているものだそうな。
「すみません、、、もう二枚ほど、おかわりしたいんですが、、、」と無理を言う俺。
ほんっとスミマセン。美味しゅうございました、、、
いや、本当に素晴らしかった。ひさしぶりにぐいぐいと呑んでしまい、通算で3合を超えて呑んでしまった。けれども、仕込み水もいただきながらだったので、まったくといっていいほど悪酔いせず、二日酔いにもならなかった!いい酒でありました、、、
ところでこれで終わりではない。翌日の朝食がまた素晴らしかったのだ。
えーと、本格的に最高に旨い朝食だ!ビリッと塩のきいたシャケ、おおぶりの豆腐がきられた味噌汁、お手製の里芋コロッケ、どれをとっても美味しい、、、
なによりご飯が!
実はあさから4杯食べてしまった、、、やはり米産地としての会津は最高レベルなのだ。
また会津に来ることがあったら、ここ東山温泉の「芦名」に足を運びたい。お世辞抜きで最高の宿であった。遠慮して仲居さんや大女将の写真はとらなかったけど、みなさん実にチャーミングで、心地よいサービスをしてくれた。
感謝です。いい夜でした!
このあとわれわれは、冬の湖を撮影して帰途についたのでありました。