2005年! なのですよ、わたしがシチリアに遊びに行ったのが。もう11年も経ってしまったのね、、、このブログ左側の「分類で読む」の中に「陽光の国 シチリアを行く」というのがあると思うけど、この中身が非常に懐かしい。なんつってもまだ一眼レフを持って無くて、キヤノンのコンパクト機IXY Digital Lで撮ってた時代ですよ。
■陽光の国・シチリア食い倒れ見聞記・パスクワリーノの世界を満喫する~農場編
https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2005/01/post_456.html
さて、このシチリア視察旅行でいちばん僕が好きになったたべものがアランチーニ。街角のバールでほぼ必ずといっていいほど売っている、ライスコロッケのようなものだ。
そのシチリア風のアランチーニを出す店が六本木にあるのだ。
ミッドタウンの横の道を下っていくと、対岸にみえてくる、、、
イタリア国旗がはためくこの店である。
看板にもちゃんと、アランチーニがバンと載っている!
ちなみにこの店では「アランチーノ」と書いてあって、これはイタリア語の決まり事で、単品の場合はアランチーノ、複数形の場合はアランチーニなのだそうだ。けど、俺はむこうでアランチーニで覚えちゃったから、これで書かせていただきます。
じつはこのバールシチリア、渋谷の人気店「ピノサリーチェ」の共同経営者の赤松さんがフロントに立つお店である。
小体な店だが、テラス的な陽光はいる席もあり、くつろげる店内席もあり。
アランチーニだけではなくて、パスタなど様々な料理を楽しむことが出来る。
シチリアといえばこんなふうに色とりどりの前菜がバットに並んでショーケースに入っているのをよくみかけるんだけど、まさにその光景がここにある!
食べたいものはいろいろあるんだけれども、、、
やっぱりなによりアランチーニが食べたいんだよなぁ、ということで今日出せるアランチーニ4種の中から、三種のアランチーニをお願いした。 通常のラグー、なすとリコッタチーズ、そしてベシャメルソースとモルタデッラと言う組み合わせの白いアランチーニ。
「え、三つもですか?うちのけっこう大きいんですけど、、、」
と赤松さんに言われるが、ええそんなのへっちゃらです(笑) それに加えて、前菜にカポナータもいただきましょう。
ラタトゥイユと同じ料理に思っている人も多いようだけど、カポナータは全然違う料理だ。大きく切った揚げナスが主役で、ビネガーと砂糖を煮詰めた甘酢っぽいソースを加えて完成する、アグロドルチェと表現される甘酸っぱい料理なのである。
さすがの美味しさ!これですよこの味!松の実のアクセントがたまらない。
さあそして、揚がってきました三種のアランチーニ!(←この使い方は正しいかな)
本当にこの風情、シチリアと同じです。というのを分かってもらうため、シチリアで撮ってきた写真をおみせしましょう!
ねっ!
ほんとにこんな感じ。その辺で売られているんですよ!
バールシチリアのアランチーニ、まさにシチリアの街角を思い出してしまいます。 でも熱いうちに食べないとね! ということで、一番ベーシックな、ラグー入りのやつを、、、
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
出た! チーズのマグマが溶け出してるっ!
これがアランチーニなんざんす。ご飯にラグーが混ざっていて、中心にメルトしたチーズがトロリ。周りの衣はカリッと揚がっていて、内部も熱々。冬に食べるにもってこいのあじなのだ。
あのですね、マジでうまい。 ミートソースがご飯にからんでるんだもの、そりゃうまいよね!そこに溶けたチーズと油で揚がった衣。最高の組み合わせじゃん!?
ちなみにシチリアの屋台のアランチーニ。
ね、なんともおおざっぱ(笑)
ナスとメランザーネ(ナス)のやつを開腹。
こちらはご飯の味付けがラグーではなくてトマトソース。
それだけにリコッタとナスの味と香りがストレートに伝わってきます。美味しい!
そして最後に、掟破りの白いアランチーニ!
ベシャメルソースとモルタデッラハムをご飯に絡ませてある!
いやー 最高っす! 飯が進む、というか、飯とおかずが一体化している、実にすばらしい料理それがアランチーニ!
さて実は気になっていたのが、これまたシチリアっぽい雰囲気のドルチェ群。
そこにカンノーリがあって、「ご注文をいただいてからクリームを詰めます」とあったので、これは食べないと!と注文してしまった!
でたーーーーーーーーーーーーー
これ、でかいっす。 しかも、二色なんですよ。こちらさいどがリコッタサラダクリームで、、、
こっちがチョコレート!二つの味を楽しめるわけだ!
ちなみに10年まえのシチリアでのディスプレイをみてみましょう。
いやー、じつに雰囲気そのままではないですか!嬉しいですぞ!
カンノーリのお味も実に素晴らしい。パリパリの生地に、みためほどしつこくないリコッタのクリーム、しかしガツンときいた砂糖の甘さがカッフェーを呼ぶ。ペルファボーレ!
ということで、もしイタリア南部を旅した人なら、涙すること必定。バールシチリアに足を運んでみることをお薦めする。なお、アランチーニはテイクアウト可能! 紙に包んだアランチーニを頬張りながら六本木を歩いてみるってのもお洒落じゃないか!?
■バールシチリア http://www.barsicilia.tokyo/