やまけんの出張食い倒れ日記

なんだこの高貴で強烈な香りは!?純国産アールグレイの登場を予感させる国産ベルガモットを観に行きたいと銀座レカンの高良シェフが言うので、高知県の春野町で一緒に遊んできた顛末!

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OLYMPUS E-M1 ZD50mmマクロ  f/2.5

食に感度の高い人はもうすでに耳にしているかもしれない。地中海地方で栽培されている柑橘ベルガモットを、高知県で栽培している人たちがいる。

ベルガモットと言えば紅茶のアールグレイの香りづけをするために皮の香油を使う果実だ。しかし温暖な南イタリアやモロッコで栽培されて日本でこれまで栽培されてなかったと言うことは、適地では無いのだろうと思っていたのだが、実は温暖化によってすでに高知県では自然状家の中で栽培ができるようになっているらしい。

実はこの話、2年前から聞いてはいたのだが、最近はあか牛など畜産関連の仕事がメインなのでなかなか足を運べていなかった。そうしたら、香川県でオリーブ牛のセミナーをお願いする銀座レカンの高良シェフが「あのぉ~、どうせ香川に行くなら、前日に高知に寄って、ベルガモット観に行きません?」というのだ! マジですか!?

さっそく高知県庁に打診をして、旧知のY崎さんにアテンドをお願いしたのである!

 

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この日の高知はガンガンのハレ!前日は豪雨だったと言うから、まあラッキーなのです。空港から直行で小1時間程度の春野町へ移動する。めざすは「スタジオ・オカムラ」。なんと写真スタジオである。

スタジオ・オカムラさんはこれまでも何回か高知県内で開催したセミナー関連に参加していただいていた。地元のトマトでトマトソースの瓶詰め製品を作ったり、いわゆる6次産業化に取り組む他分野の方ということで、まあ、そういう人達はけっこういるよね的な感じで名刺をいただいていた(失礼しました!)。

しかしこの人達、本気なのである。マジで農業と食の分野をつなぎ、新たな価値創造をしようとしている集団なのだと言うことがようやくわかった。

せっかく写真スタジオだからカメラの話ししたいなぁと思ったけど、ここはグッと我慢してベルガモット圃場へ。

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スタジオのすぐそばの平地にハウスが建っていて、ここで環境を作って試験的な栽培をしているという。ここでの知見を実際に露地栽培で活かすというスタイルなのだそうだ。

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一歩入ればそこは南国。って、ナチュラルにここは南国でした。むわっとした地中海的な環境下で、柑橘を栽培する。そう、日本は若干、ヨーロッパの柑橘類にとっては寒い気候なのです。とくにベルガモットは寒いと生育しないらしい。

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ここの管理は地元の柑橘生産者がやっておられる。お名前分かってるけど、どうやらスタジオオカムラさんのノウハウであるため、生産者名は公表していないみたいなので、ここでもやめときます。

さて、まだグリーンのいろづきだけれども、これがベルガモット!

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そうそう、先っぽがちょっと尖って、巾着袋を絞ったような縦線が入るのが特徴。

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実はかなり大きく、通常の伊予柑などの晩柑類と同じスケール感だ。

さっそく高良シェフ、皮を爪でひっかいて香りを嗅ぐ。

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「おおおおおっ すっげー香りますよ! こりゃ本当にすごい!」

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と唸る高良さん。マジですか? と僕も嗅がせてもらったが、ビックリしてしまった。

なんたる官能的な香り!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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いやもう本当にこれ、みかんの仲間なの?と驚く、異国情緒あふれる香りだ。少なくとも和を感じさせる匂いではなくて、もっと強烈。エキゾチックにして耽美的だ。

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ベルガモットにも品種がいくつかあって、それぞれ香りが違うそうだ。ここでは二種類植えていて、最初に植えたものに満足いかず、せっかく植えた樹を引っこ抜いて、新たに違う品種を植えたという。

そちらの、新しく植えた方の香りのすごさと言ったら、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

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あっ ごめん気絶してた ってくらいにクラクラする香りなのだっ!

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何玉か収獲させてもらい、いったんスタジオ内で試食タイム。

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ジューシーな柑橘だけれども、実はこの果汁をなめても、あの香りはしない。

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酸味の強い、まごうことなき香酸柑橘だけれども、あの官能的な香りはしないのだ。ベルガモットのベルガモットたるゆえんはその果皮にある。果皮の中に湛えられた香油成分が、あのすさまじいばかりの香気を放ちまくるのである!

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スタジオオカムラさんが開発したベルガモットのコンフィチュール、、、

すごい!

あの官能がネットリ甘いコンフィチュールの中に溶け込んでいる! これ、香りフェチなら一瓶が2000円でも買うな。

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スタジオ・オカムラすごい! こんど製品をかたっぱしから試したい。

知っての通り、高知では紅茶栽培が行われている。それもやぶきたのような日本茶品種ではなく、アッサム系の品種も残っている。それにこのベルガモットを合わせてアールグレイを作れれば、、、期待が膨らむ!

さて、そこから15分ほどのところにある、山の上のベルガモット園地へ。

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こんな空間でベルガモットが栽培されている。実にいいじゃないか!

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温暖化の影響がこれ以上大きくなり、気温があとすこし上がったら、ここ春野町で温州みかん栽培は難しくなるのだそうだ。ならば、はやいうちから違う作物の可能性を試したい。未来を見据えてベルガモット栽培に踏み切ったのだという。

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「これ、使いたいっす!」

「ぜひ、お願いします!」

と商談(かな?)成立。おそらく銀座レカン本店がリニューアルオープンするまでの1年半の間のどこかで、ベルガモットを使った何かが出てくるだろう。

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いまから楽しみだ。 スタジオオカムラのみなさん、ご案内どうもありがとうございました!
今度、カメラ遊びしましょう(笑)

■スタジオオカムラが運営する「はるのテラス」
https://www.harunoterrace.co.jp/

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