そーなんです、全国いろいろ廻っててるけど、高知県人は玉子焼きが大好き。いやいやいや、玉子焼きなんて全都道府県にあるし、って思ってる人もいるかもしれんが、高知だけはその位置づけが違うと思う。
関東や東北、九州でコンビニ弁当を買って入ってる玉子焼きと高知のそれとを比べると、品質に大きな違いがある。高知のはちゃーんと巻いてる感があって、しかもダシの香りがぷわんとする、というのに突き当たることが多いのだ。
もちろんこれを高知の人間に行っても「へぇ~、そうかな」と首を捻るばかりだ。彼らにとっては日常だからね。けれども県外に出た高知人はみな玉子焼きの不味いのにあたって、「あれ?」と思うはずだ。事実、きのう四万十市に同道した若き農業改良普及員は、東京農大に進学するために上京した際に「あれっ?玉子焼きがマズい」と思ったそうである。
さてその高知において玉子焼き一本(正確には一本じゃないが)で勝負する弁当屋がある。
どれが店名だ!?と思うが「たけざき」である。高知でたけざきといえば実にメジャー。いま気づいたが、上の写真でショップのCIみたいになってるマーク、おむすびと玉子焼きと、たまごの黄身の形だな(笑)
店内は冷蔵陳列ケースが並んでて、食品スーパー的な感じだけれども、中央部分に並んでるのはほぼ弁当。それも、ほぼすべてこっち側に黄色い物体が入ってる。
もう、玉子焼きメインというのがこの写真でわかるだろう。
おむすびニコ、玉子焼き、唐揚げ。これが基本フォーマットで、あとはおむすびの具材がいろいろ違うのだ。
高知市内から須崎へ向かう県道の途中にあるので、ここによって昼飯とかおやつに買ってく人が異様に多い。僕は9年前にここを通って以来、ファンになってしまった。
変わらぬ安定の味です。ということでちょっと、高知でたまごの仕事をしよります。