やまけんの出張食い倒れ日記

はたして、食物繊維は栄養素なのか?

そうそう、先週発刊号のメルマガ特集を報じ忘れていました。今回のテーマは佐藤達夫さんによる「食物繊維は栄養素なのか?」。そういわれると、食物繊維っていったいなにものなのか?わかっているようでわかっていない人、おられるでしょうね。また、僕が栄養学に対して抱いている不信感の源泉も、この食物繊維がらみの経緯にあったりします。

ということで、ご関心ある方はお読み下さい!

■摂取状況がだんだん悪くなる唯一(?)の栄養成分

10月13日(第34号)の「たべもの最前線」で書いたが、いわゆる「伝統的和食(日本の郷土食)」ではなく、「1980年代ころの日本人の平均的な食事」の内容が、栄養学的にとてもバランスがよいと評価されている。よく「食は保守的」といわれ、いくら「栄養学的にはこのように改善すべきだ」といわれても、なかなか修正できない。これは古今東西、共通した悩みである。

しかし、世界各国の人たちに比べると、日本人は例外的に「修正がうまくできている国民」だといわれる。栄養学者や医者が「このように改善すべき」とアドバイスすると、けっこう素直に従ってきたのである。一方で、言うことを聞きすぎて、「アヤシゲな情報にも飛びつく」という欠点も指摘されるところではあるのだが・・・。

「摂取カロリー(エネルギー)が過剰になりそうだ」といえば減らすし、「野菜や果物を増やすほうがいい」とアドバイスされれば一生懸命に増やす。「良質のタンパク質をとりましょう」といわれれば肉や牛乳を学校給食に取り入れる等々、かなり柔軟に対応してきた。

そんな「素直な」日本人なのだが、栄養学的に昔から長い間指摘されているにもかかわらず、ずっと改善されない栄養学的欠点が2つある。「食塩の過剰摂取」と「カルシウムの不足」だ。さらには、昔はよかったのにだんだん悪くなっている栄養学上の問題点が1つある。それは「食物繊維摂取量の減少」だ。この3点が改善されれば、日本人の食事は「理想に近い」と考えられている。

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■食べもの最前線
http://ch.nicovideo.jp/tabemono