この記事を読むと、われわれの生活に欠かせない食に関する検討が、いかにわれわれの知らないところで静かに、しかし熱を持って検討されているのかがわかると思う。きちんと委員会に出席して一次情報を見てきている佐藤達夫さんならではの報告です。
■来年6月には新しい食品表示法が施行される
消費者庁と消費者委員会は「これからの食品表示はどうあるべきか」を、長時間かけて検討し、それを「食品表示法」にまとめる作業を行なっている。その骨格はすでにできあがり、今年の7月には「食品表示基準(案)」を発表し、パブリックコメントを募集している。それを踏まえて、これからさらに検討を重ね、2015年6月までには新しい食品表示法が施行される予定になっている。
厚生労働省管轄の食品衛生法や健康増進法、農林水産省管轄のJAS法の中から食品表示に関する部分を1つにまとめて整理する試みである。管轄が消費者庁に一本化されることから、「日本の食品表示が分かりやすくなる」と期待されている。
実際に分かりやすくなるかどうかは、微妙なところではあるが(「食品表示法」が発表されてみないと分からない)、期待したいと思う。「分かりやすくなる」ことと同時に重要なのは、新しくできる食品表示法が日本人の健康を改善するかどうか、である。また、食品業界の発展に寄与するかどうかも、無視できない課題であるといえよう(安倍首相はこの点に力を入れているようだが)。
はじめてできる法律なので、さまざまな点で盛んな議論が行われている(行われてきた)のだが、今回はその中から「トランス脂肪酸(正確には「トランス型脂肪酸」なのだが、ここでは「トランス脂肪酸」と略す)」の表示について取り上げてみたい。
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■たべもの最前線
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