イギリスらしい料理というもののなかで、もっともソレだ!というもの(らしい)を食べた。それがコーニッシュパイ、ほんとうはパスティという名前の食べ物だ。マンチェスターピカデリー駅の中にあるペイストリースタンドでなにかおもしろいものないかな、と物色。
その中で最もトラディショナルっぽいのはこれか?と選んだらビンゴだった。
トラディショナルコーニッシュステーキと書かれているのがソレ。かなりデカイ!
同行の小林先生はイギリスはデヴォン州のエクセター大学に研究員として二年間滞在していたので、イギリスの田舎料理はイヤと言うほど食べている。
「うーん、いいものですよ、イギリスのほとんど何の味もついてない、マズイ料理(笑)あ、でもそのコーニッシュパイはずばりイギリスの田舎の労働者階級のたべものを代表する料理です」
とのこと。炭鉱労働者が採掘現場に持っていきやすく、具と皮が一緒になっている。パイの皮は分厚くて頑丈、中のシチュー状の具材の温かさがかなり保つようになっている。
なるほどね、な味です。牛肉、ジャガイモ、ニンジン(ルタバガか?)、タマネギがシチュー状にぎっちり入っている。パイ生地も油脂分たっぷりで、これだけでかなりのカロリーである。味はもちろん、うすぼんやりした塩味!すげー美味しいってもんじゃないけど、とても佳い、と思ってしまった。
マンチェスターからロンドンまでは、かのヴァージンが運行するヴァージントレインの特急。しばらく前まで在イギリスだった友人である今和泉さんのおススメに従って、ファーストクラスを予約。これがまたすばらしかったのである!