以前も書いたかもしれないが、この業界は狭い。この業界というのは、なんらかのポイントで「普通よりよいものを造るメーカー」の話しなのだけれども、だいたいどこかしらつながっている。生活クラブ生協の埼玉支部が、僕の講演の前に送ってくれたいろんなものの中に味輝(みき)のパンと大豆工房みやの豆腐、がんもがあって、思わず笑みがこぼれた。
味輝は埼玉県のパン工房で、以前は僕の実家のある北本市にあり、いまは本庄周辺に移転している。僕が通った自由の森学園の学食には当初、味輝のパンが入っていた。いまは自分達で天然酵母で焼いているが、当時はその力が無かったのだ。味輝パンは当時から天然酵母パンを出していて、「その辺のパンより固いよな」といいながらもとても美味しく食べていた。その辺の一般メーカーのパンと比べてあきらかに風味が素晴らしかったのだ。
その味輝の現社長は、僕とそう年が変わらないはずなので、当時はまだ継いでなかったはず。その荒木さんにあったのは、料理研究家タカコナカムラさんの出版記念パーティーだった。荒木さんはいま、酵母を自分で起こしてパン作りをしている。いずれ工房にうかがいたいと思っている。
食パンもいただいたのだが、まずはお子ちゃまパン好きな僕としてはクリームパン。割ってみるとこんなかんじで、クリームもっといれてくれよ!とおもったのだが、、、食べてみると実に美味しい!クリーム適度に濃厚で、この量でパンの総量をきっちり食べられる! パン生地も実に芳醇な香りにさっくりよい食感。シナモンシュガーのデニッシュも美味しくいただきました。
一緒に送られてきたのはこれまた埼玉県越生市にある豆腐やさん、大豆工房みやの豆腐類だ。
実はこのみやも、自由の森学園の学食で使われていた。どころか、学食に当時、みやの跡取りで現社長が働いていたのだ! 当時の社長が息子に「おまえ、自由の森で修行してきなさい」といって、数年間学食に調理スタッフとして入っていたのだ。
「ぼく、成人の日は自由の森で迎えましたから。でも、自由の森で働いたことで、何を造ればいいのかということがよくわかりました」と懐かしそうに言っていたのをみてちょっと感動してしまったのを覚えている。
ということで、生活クラブ生協には僕のなじみの深~いメーカーさんが多数参加されているということが嬉しいのでありました。
いただきまーす!