飛ぶ鶏を落とす勢いで拡大中の外食チェーン、APカンパニーの米山さんとは、宮崎県のフードコンサルタントである宮田りえちゃんが縁を作ってくれて、一緒に「紀之重」(いまは墨之栄)で食事をさせてもらった。その後も、APカンパニーの商品開発の鬼である里見順子ちゃんとは週アスの誌面で対談をさせてもらったりしたのだが、今回は米山社長へのインタビューだ。誌面は、「えっそこでやるの!?」と驚かれるような雑誌。出版のタイミングで公表しますね。
米山さんは同い年なんだよね。親近感もわくがそれにしてもスゴイ。APカンパニーの目差すところは外食ではなく総合商社。こうした企業、というよりグループが産地の第一次産品を丸抱えできるようになれば、卸売市場の相場とは関係ない値付けを行う主体がどんどん増えてくるはずだ。もちろんそれはさらなる安値圧力につながる危険性もあるけれども、いまAPカンパニーは「社会貢献に繋がるビジネスを行う」という命題を掲げているので、生産者には再生産価格が約束されている。
生協組織や専門流通団体といったこれまでのタイプの流通ではなく、外食を起点に始まる新しい形の流通に期待する。
この対談、面白くなると思う。別途おしらせしますね。
そうそう対談の前、APカンパニーの業態をいろいろ廻ったんだけど、対談1時間前に行ったのは、いま実験的に運営している新橋の「鴨そば塚田農場」。
やはり蕎麦原料に関しても生産者と結びつき、その情報を公開する。
熱々の鴨汁にローストされた鴨肉を入れて、また追加で火入れ。お好み加減でつるつると。
そばもきっちり美味しい。鴨そば890円の単価を、蕎麦に関しては眼の超えている新橋のサラリーマンがどう評価するか、ですな。
いや、外食産業は本当に裾野が広くて面白い!