都内某所のお米屋さんにて、12種類のお米を食べ比べ。すべて同じ水と水分量で同じ浸漬時間、そして同じ炊飯器で炊きあげ。最近はやりの「なんでも美味しく炊けちゃう高級炊飯器」ではなく、それぞれの米の特徴がバッチリ出る一合炊き機で炊く。全国に400人しかいない鑑定士資格を持っているスタッフが2人もいるお米屋さんなので、その辺の検食の仕方はばっちりである。
当然ながらすべて味わいや香り、テクスチャや粘り特性が違う。のだが、なんか食べていて僕がイイと思う米は、他の審査員さんの評価とちょっとずれてる。なんでだろう、と思ったのだが、あるときハッと気づいた。
僕はコシヒカリがそんなに好きじゃないんだ、、、
というのは、例えば九州でよく栽培されている品種や、四国でみかける通常米などの品種のほうがより「好ましい」と感じるのである。魚沼コシももちろん検食したけれども、もちろん実に素晴らしい味わいで、人に推すならこれかとも思うけど、自分の家で買いたいかと言われると絶対的に違う。だから僕が選んだ品種はそれぞれの項目の評点は低いが、総合点は高いということになった。
そう言われてみると、僕はここ数年、自分でコシヒカリを買っていない。買うのはコシ以外の品種ばかりなのである。いやーそういうことだったのね。
この模様は来月に出るある雑誌に掲載されるので、その際にまた公表します。それにしても自分のことってよくわからないものだ、、、