撮影:Nikon D800+24-70mmf2.8
昨晩、会員になっている農業関連の勉強会が内幸町であったので、自転車で参加して、終了後にはたと「そうだ、肉蕎麦、たべよう」と思いつき、虎ノ門を抜けて愛宕へ。虎ノ門ヒルズのオープンで道路状況が様変わりした「港屋」に着くと、もう店じまいをしていた!久しぶりで営業時間がよくわからなくなっていたのだ、、、ああああ(絶望)
「あっやまけんさん!終わっちゃってるけどお茶でもどうぞ」と菊地さん。いつも取材などの際に必ず出してくれる飴とお茶でもてなしてくれた(ありがとう!)。
話題を「俺の」シリーズの港屋完全コピーである「俺の蕎麦」に振るが、「どうなんでしょうねぇ、ま私から言うことは何もないです」と泰然自若。しかし彼が模倣店を好まないことはよーくわかっているので僕のほうでさんざんけなしておきました。
まあしかしリスペクト店と模倣店とコピー店と、すべて似たようなものではある。ただそこにちょっとでもオリジナリティが入っているかどうかというところが、存在を納得できるか否かの境目だ。また、オリジナル店への畏敬があるかどうかということもある。
そういう意味でこの店はアリかな、と思ってしまった。
「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。」東新宿店この店、かの「カレーは飲み物。」を展開する会社が出している。だからこの「。」がつく系の名前、しかも名前と言うより文章(笑) これは社長の壬生さんのセンスだろう。
会ってすぐこんなことを言う。
「港屋さんは真の意味のパイオニアで尊敬してます。やまけんさん、早い時期に菊地さんのインタビューされてますよね?僕、あのムック本持ってます。いいなあ、菊地さんにお会いできるなんて!」
ああ、この人は本当にリスペクトしてるんだな。いやもちろんリスペクトしてるからってそれでOkというわけじゃないけど。
「はじめは完コピを目差しました。そこから少しずつ、うちの味を模索してきたという感じです。」
という同店の肉蕎麦がどんな方向性なのかは、柴田書店の「そば・うどん」をご覧あれ。
肉蕎麦の基本フォーマットは港屋と同じ。しかしラー油の個性がかなり違うのである。
ちょっと面白かったのが、このトロロトッピングの鶏そば。この店、トッピングで変化を出すのがお得意なのだが、これは旨くはまっていた。
そして、、、
どっかーん!
こんな期間限定メニューが出るのである。
しかも肉蕎麦や鶏そばを食べ終わった後、そば湯コーナーへいくと魚粉がおいてある。それを丼に入れ、、、
トロトロ状態のそば湯を入れる。
このへん、ラーメン屋っぽいかんじもあるが面白い。
店の造りは意外とチープ。そこに経費はかけない!という哲学を感じる(笑) その一環か、注文はすべて食券でというのもいい割り切りだと思う。
社長の壬生さん、実は料理人である。カレーも蕎麦も味はすべて彼が決めている。面白い感性を持っているのは間違いない。今後はリスペクト系などをもいわれない、完璧なオリジネーターとして何かを産み出してくれるはずだ。