現在仕事で関わっている九州地方の仕事のからみで、実に久しぶり(3年ぶりぐらい?)に宮津の飯尾醸造に訪れることができた。
以前、冬の寒仕込みの季節に、主力商品である富士酢の仕込み現場を観に来たことがある。そういえばその模様も忙しさにかまけてアップしていなかった!そこでは、お酢の仕込みというよりも、日本酒の仕込み光景が繰り広げられていた。
今回はお米の酒、つまり日本酒ではなく紅芋を醗酵させたものを仕込む工程をしているということだったので、期せずして飯尾醸造の重要商品二アイテムの仕込みをみられるという光栄なタイミングだったのである!
でもなぜうどんなのか? それは、飯尾醸造の富士酢を麺にねりこんで品質向上している、絶品の「こんぴらうどん」があるからだ!
はい、このブログでも数度登場している飯尾彰浩君は晴れて社長になりました!
宮津が誇るこんぴらうどん。早めに行かないとすぐ満杯になっちゃいます。
わたくしは温かいのと冷たいのを。冷やしてんぷらに野菜天を足してもらうのと、きつねうどん。
てんぷらが立派で美味しい!いいエビ使ってます。冷水で〆たうどんだけれども、ブリブリした腰ではなく、ヤワ感もあってとても京都的。おれはもうブリンブリンした腰のうどんに飽きちゃったのだけれども、こんぴらうどんの麺は本当に美味しい。
さてそしてきつねうどん。実はこちらがメインである。というのは、お出汁がここの最高のご馳走だから。
前回訪れたとき、大将が「これ仕込んでるんですわ」とみせてくれたのが、3年寝かせた昆布。自前で寝かせているそうで、これを寸胴にたっぷりいれて戻していた。味見させてもらったが、素晴らしく美味しい!
この店に来たらお出汁をいただくうどんを食べた方が絶対にいい!
この日のきつねうどん、実に最高。ダシはどこまでも丸く、尖ったところが一切無く、うまみと塩味、ほどよい上品な香りの調和が素晴らしい。ふっくら煮含められた揚げを細かく囓りながらうどん麺をすする。揚げの甘辛い味わいがうどんをどんどん消費させる!
と、大将がとととととととやってきて、
「前回とちょとちがうでしょ?」
いやいやいやいやいやいや 前もそれ言ったけど、おれそんなに味を見る能力ないから!
「今回はね~、これ使ってるんです。」
ほう、アサリ干し、、、どうりで、、、なんていうつもりはありません。このアサリがどんな味になって効いてるのか、食べ比べないとわからんよ。しかし、確実なことは、素晴らしく美味しいきつねうどんであるということ。大満足でした。
この店は飯尾醸造ものがけっこうあって、例えば黒酢のあんかけとか、お酢はぜんぶ飯尾醸造だ。もちろんそれは美味しいし、うどんの物理特性が向上するから。たんに地元産だからだけではないのである。
いや満腹。そして蔵へと向かったのである。