先週前半は、収穫後半を迎えていたゆり根を観に、札幌から羊蹄山へ。圃場での収穫から、気が遠くなりそうな根切り〜洗い〜おがくず詰めまでの大変な行程を見せてもらい、大感動。この美しい作物は、実に大変な工程を経て、理由があって美しく出来ているのだと言うことを実感したのでありました。
その模様はまた某誌面に書いてからレポートしましょう。
んでその日、帰り道で「ジンギスカン食べようか」といっていたにも関わらず、いきなり元ホクレンのT氏が「マッカリーナ覗いてみる?」と。
マッカリーナの菅谷シェフとは、数年前に十勝で開催された「第一回蝦夷鹿サミット」でシンポジウム共演。美味しい鹿料理を食べさせてもらった。札幌に出している系列店では数回食べたことがあって、さすが!の美味しさだったのだけれども、真狩村の本店には初めてである。
オフシーズンの入り口だったためか、ランチだったためか、3人で入ることが出来ました。菅谷さん、きっと東京とか飛び回ってるんだろうなと思って、声はかけず。
昼のコースは三つ。真ん中のコースでいただきます。
驚いたのは、予約もしていないのに料理がすっすっと出てくること。いや、店は暇では無いんですよ、他にもお客さんいたし。けど、コースを選んですぐに野菜の前菜が出てきた。
と思ったら、野菜だけではなかった。豚トロ、サバ、タコなどが丁寧に味付けされ、野菜といっしょに盛り込まれている。美味しい!
続いて白菜のブレゼ。
うーん、美味しい!朝どれの白菜にフォンを含ませているのだけれども、軸に近い部分の甘み旨みが素晴らしい。
これなら一株分まるごとでも食べられる!いや本当に美味しかった。
お次は北海道の定番、かな、コーンのスープ。
スプーンですくうと、わりとサラサラ。ま、最近の高糖度タイプのコーンはデンプン含量も少ないからね。でも俺たち三人、農業関係者。この手のスープは呑み慣れてますから、、、とひとさじすすって、ウオっと三人とも眼を見張る。
「旨いッ」
実にコーンの味が凝縮し、劣化せず、口の中で花開く。香ばしくもあって、単なる高糖度の意外性だけではない。お、美味しい、、、
「仕事柄、コーンのスープは嫌って言うほど呑むけど、これはいままでで一番だわ」
とT氏がほとほと感動したように言う。うん、この人がここまで言うのは初めてだ。いやービックリ。
柿の上に自家製生ハム。近隣の豚を使用した生ハム、ネットリした肉質になれた塩味でとても口当たりが柔らかだ。柿のとろける甘さを適度な塩気が迎え撃って、実によろしいお味。
メインは牛肉。これもこの地域の和牛で、ソースが面白い。ご覧の通りゆで卵とビネグレットを合わせたような、酸味の引き締まったソース。脂ののった黒毛でも飽きずにいただける。しかも付け合わせの野菜に全てそれぞれ火入れが別で、フォンで煮た大根がとっても美味しい。大満足。
まだ紅葉本番という感じではなかったけれども、いまごろはスゴイ色になっているだろうか。
デセールにも一分の隙なし。いや、来てよかった!
帰り際、店の人に「いやー菅谷さんとは蝦夷鹿サミットでご一緒しましてね」というと、「あっじゃあ呼んできましょうか?」
えええええええええええええ 居るの!?
向こうから「おいおい なんでいわねーんだよっ」と駆けてきてくれた菅谷シェフ。
言えばよかった、、、(笑)でもふつーにいって最高に美味しい。これがホンモノですね。イヤほんと、ごちそうさまでした!