やまけんの出張食い倒れ日記

オリンパスE-M1に、フォーサーズのZDレンズを着ける醍醐味。ミラーレスでも本格的にネイチャーマクロや超望遠の世界を楽しめる時代がやってきた!

※あれぇ、、、僕のモニタで表示されている色が、うまく出てない、、、E-M1をサポートしたSilkypix最新版で現像しているんだけど、設定がおかしいのかな、、、スミマセン色とか割り引いてみてくださいませ。(20:32現在)

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ということで、試用期間は過ぎちゃって返却したのだけれども、撮り貯めたデータがあるので出して行きましょう、オリンパスE-M1。

このカメラにはいろんな訴求ポイントが盛り込まれているのだけれども、その中に一つ、これからカメラを買おうという人や、他のメーカーのカメラを使っていた人達にはあまり関係のないポイントがある。それは、ミラーレス機になる前のオリンパスのマウント規格であるフォーサーズ規格のレンズを装着したときに、実用になる速度でのAFができるという機能だ。

フォーサーズ規格は一眼レフつまりミラーを内臓するカメラの規格で、ミラーを廃したPENやOM-Dのマウント規格はマイクロフォーサーズと呼ぶ。ミラーが無くなった分、マウントとセンサーの距離が近づくので、光学上は同じマウント口径にはならないため、専用のアダプターを介さないと装着することはできない。

オリンパスの一眼レフカメラはレンズがとても秀逸だったので、フォーサーズのレンズをまだ手放さないでいる人がけっこういる。ただ、アダプタ経由で装着できても、オートフォーカスには問題があった。ミラーレス機が通常搭載するAF機構と、一眼レフ機が搭載するそれは違うからだ。フォーサーズのレンズを装着してAFしようとすると、ズッズズズズズ、、、ズッズッズというように、ギコギコ動きながらようやく合った!と思ったら被写体が動いてたという悲しい事態が続出していたのだ。

それを解消したのがこのOM-Dだ。詳説はしないが、センサーに新しい仕組みを組み込んだことで、フォーサーズのレンズを着けても、通常の一眼レフ機なみの早さでAF可能になったのである。

ただし、昔からのオリンパスユーザーは、E-3やE-5などのハイスペック機の「爆速AF」の印象が強いのだろう、デモ機を触って「これじゃ遅い」という声もみかける。僕としては「そうかなぁ、普通に使える速さだぜ」と思ってしまう。基本、僕の望遠被写体である牛さんはおそらく撮れると思う(笑) カーレースとかはおそらく一生撮らないだろうと思うので、使い物になるかどうかはわかりません。

そんで、ちょうどいいので、オリンパスにお願いして、フォーサーズ規格時代にあこがれだった150mmf2.0というすごいレンズを貸してもらった。それと、手持ちの50-200mmf2.8-3.5をつけて、撮り比べをしてみたのだ。

これがレンズフードをはずした状態。あれ、これほぼ実物大に撮れているかも。

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フォーカスリミッターや、剛性の高い三脚座がついています。

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レンズフードをつけると巨大に。

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35mm判に換算すると300mm! ボケも含めていわゆるあこがれのサンニッパになるわけだ。

さて対しまするは、自分で所有し、この日のために売っぱらわないでおいた35-200mm!

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三脚座はほとんど使わないので外してしまっています。35mm判に換算で100-400mmという、ネイチャー撮影するひとには使いやすいであろう焦点距離。f値も2.8-3.5と比較的明るい。

これで近所の公園に繰り出してみたわけでありんす。

 

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400mmの圧縮効果って結構スゴイ。

しかもこのレンズ、最短撮影距離がかなり短くて、寄れる。ランタナの全景から、、、

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こんなに寄れちゃう!

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ちなみにあまりシャープネスはかけてません。

さてそれでは150mmと50-200mmの比較を。まずは150mmで。

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うーん美しい。いろとかいじってません。アンシャープマスクだけSilkyPixで40くらいかけてます。ではお次に50-200mmで、150に何とか近づけたんだけど、うまくトルクかけられなくて150mmにはなってません。

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やややっ 8mm分ながくなった(フルサイズ換算で16mm)ので、ボケがこっちのほうが大きくなってしまった!その代わりF値は開放でF3.4になっているので、うまく相殺されるかと思ったのだけれども、こっちのほうがボケが大きいですねえ。

ただし、花弁の色のりは確実に上の150mmのほうがはっきりコッテリしていてよい印象。全体のぬけもいいように感じる。

しかしやっぱりこの150mmはf2.0の開放にした時に感動的な実力を発揮してくれるのだ。

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やっぱり、圧倒的な表現力の違いを感じてしまう。ビバ150mmf2.0!

でも、そうはいっても50-200f2.8-3.5の実力もスゲェや、と再認識してしまった。他社レンズだと、開放ではピント市以外はそんなにしゃっきりと写らないものだけど、この二本はどっちとも周辺までバチンと解像している。

次に岩手や高知に行くときには、50-200mmを持っていくことにしよう。

あ、肝心の話だけど、やっぱりAFは快適だったのですよ。一眼レフのフラッグシップだったE-3を愛用していた僕からすると、申し訳ないんだけどやっぱり光学ファインダーでピントを合わせるのはすげー苦労したんだよね。センサーサイズが小さいから、どうしても光学ミラーで得られるファインダー像も小さくなってしまうのだ。

けれどもEVFならその壁は破ることができる!そして今回のVF4やE-M1に搭載された内臓ファインダーでは、本当にマニュアルでフォーカスを合わせるのがたやすい、大きな像を得られている。あまりにうれしくて上の写真もマニュアルで撮ってます。ピント位置、わかりますよね?画面中央やや左上に突き出たエノコログサの穂です。フォーカスピーキング機能があるのでバッチリ合うのですよ。マジで。

もう俺は、フォーサーズ機に関しては光学ファインダなくていいや。むしろもうEVFの方が見やすいです。それが実感。