やまけんの出張食い倒れ日記

ちば醤油が大地を守る会のために造っている醤油を、OLYMPUS E-M1に三本のレンズを装着して商品撮影してみるテスト。結果、標準マクロはなくても大丈夫かも!?

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写真は「下総醤油」で有名なちば醤油(千葉県)が、大地を守る会のために木桶で醸している本格的な醤油。記事を書くために送ってもらったのだけども、実にいい醤油。キリッとした旨み、スッと切れる風味。

で、仕事用の写真はもう撮ったので、ちょっとE-M1とレンズのテスト用に撮らせてもらった。フラッシュは純正のFL-50R。これは古いモデルで、最新モデルはFL-600Rという機種があるのだけれども、小型軽量のフラッシュで、光量が物足りない。また、発光部が小さいので光が硬くなってしまう。ということで、FL-50Rにソフトボックスをかぶせて発光させた。

そんな環境で、今回は3本のレンズでこの醤油を撮影してみた。今回発売中の12-40mmf2.8と、伝説のマクロであるZD50mmf2.0、そしてマイクロフォーサーズ用の神マクロ、mZD60mmf2.8である。

どんな視点で撮り比べているかというと、ズバリ 12-40mmを買うと、マクロが要らなくなるんじゃないの?的な確認だ。 いままで僕はE-M5などを仕事で持って行く際に、標準ズームにプラスしてZD35mmf3.5マクロと50mmマクロを持って行っていた。それはやはりマクロレンズゆえの高解像感が欲しかったからだ。

しかし、12-40mmはすんげー性能であり写りだ。そして12-40mmだから35mmの焦点距離もカバーしている。もしかして、35mmはいらないんじゃないの?そしたらレンズ一本もってかなくて住むわけですよ。

ということでテスト。

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12-40mmf2.8。標準ズームとしては極小サイズだ。

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12-40mmf2.8 1/125 f6.7 ISO200 40mm

40mm(35mm版換算で80mm端)で撮っているが、やや上目から見下ろしなのですこしパースが着いてすぼまっている。が、描写自体はかっちりしている!うーん、これはフルサイズ機の標準ズームだとここまでかっちり解像しないかもなあ、という印象だ。マイクロフォーサーズは被写界深度が深く撮れるので、商品撮影時にはメリットが多いといえるかもしれない。

さて次は、フォーサーズ時代の初期に出て、いままでずーっと神レンズと言われている伝説の50mmマクロだ。フルサイズ換算だと100mmである。

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50mmマクロ 1/125 f6.7 ISO200

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20mm分焦点距離が長くなるので、同じ画角にはならない。すこし離れて、80mmに比べてやや下目に撮ることになるのですぼまり感は完全になくなって、より自然な絵になっている。

のだが、しかし!

わかるだろうか、、、画面左上部に、ハレーションが起きているのだ。フードは着けていたのだが、それでも足りないらしい。背面液晶でみるとよくわかるのだが、、、キレのある素晴らしい写真になっているんだけど、やはり最新設計のレンズにはないウィークポイントがあるということだ。もちろんハレ切りをすれば解消されるのだろうけれども、なしの状態ではこうなるということ。

さて最後は、マイクロフォーサーズ専用でOLYMPUSが初めて出したマクロ60mm。

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数々のカメラ雑誌で絶賛されたこのレンズ、素晴らしい写りなんですよ。だってほら。

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ハレもおきてません。素晴らしいの一言。

でもねぇ、、、僕にはフルサイズ換算で120mmというのは、長すぎるんです。前にも書いたけども、僕の身長だとこれで立ったままでテーブル上の皿を撮ろうとすると、すげー寄った写真になっちゃう。これは180cm以上の身長の人には、使いやすいレンズなんだろうね。

ということなんだけれども、感想としては12-40mmはやっぱり予想通り、換算80mmまでの焦点距離ならばマクロいらずといっていい高性能だと思う。いや、等倍撮影とかは無理ですけどね、あくまで一般的な利用なら、ということです。

縮小画像でシャープネスもかけているから厳密には比較できないだろうけれども、ゴメンナサイ、時間的余裕がなくて、、、でも、元画像みてる僕の偽らざる感想でありました。

さてここからはマイナスポイントについて。E-M1には外部ストロボをシンクロさせるためのシンクロターミナルが搭載されたのだが、純正のクリップオンを発光させる場合は、付属する小さいフラッシュを発光コマンダーとして使用する方法がある。ニコンにもキヤノンにもペンタックスにもこの機能がある。内蔵ストロボの発光の中に、外部フラッシュに対して「これくらいの光量で光ってちょうだい」という命令を伝送するのだ。それが素早く行われるので、人間の眼にはあたかも本体のフラッシュと外部フラッシュが同時に発光しているように見えるのだが、違うのである。

で、これはOLYMPUSに向けた苦言なんだけれども、フラッシュに内臓されているセンサーがやっぱりコマンダー光を拾ってくれない。ソフトボックスは60cm×60cmで、FL-50Rは陰に隠れてしまっている。が、被写体に向いたディフューザー幕を通してコマンダー光が入り、FL側のセンサーが感知してくれるように調整すると発光してくれる。

だが、ちょっと離れたところでシャッターを押すと、光がFL側のセンサーに届かず発光しないということが実に多いのだ。

他メーカーの比較になるといやらしくて申し訳ないけれども、ニコンはこの点、センサー感度が素晴らしくて、よほどのことが無い限り信頼できる。センサーが反対方向を向いていても発光してくれる。そうでないと、正直いって使えません。いまのOLYMPUS製フラッシュのセンサーは全部ダメ。条件付きでないと使えない。これを解消してくれないとなあ、と思う。

サードパーティーのニッシン製のストロボも、旧モデルではまったくセンサー性能が低くて使えなかった(買って実戦投入して大失敗したので、以来お蔵入りしている。頼むから下取りして欲しいものだ。)。しかし最近の機種ではかなり改善しているそうだ。OLYMPUSだけ置いてけぼりじゃないの?ここんとこは早急に改善をお願いしたいのです。