オリンパス OM-D 12-50mm マクロモード
某雑誌で、たべものの本当にあるべき価格というのを調査・検討した。発売されたら告知します。いろんな分野の食品に関して、現場の方々に匿名協力してもらって調べたのだけれども、やっぱり日配品、とくに納豆や豆腐が一番買い叩かれているというのが僕の感想だ。
しばらくまえに東北に行って、日本を代表する大手の系列スーパー店頭でみかけたのは、50gのパックが三個まとめられた、通称:三連パック納豆が58円で売られていた。これには衝撃を受けてしまった。そんな価格ではどうしたってメーカーは利益を確保できない。その辺の価格構造の裏話を記事に書いたのだ。
もちろんそれはスーパーも利益をとらずに、客寄せとして販売しているということかもしれない。けれども、価格というのは文化だから、そこで「3連パック納豆が58円」という表現がなされていたら、少なくとも周辺の住民の間には「58円が適正価格だ」という通念ができあがってしまう可能性が高い。
これは、食文化を壊す価格破壊だと思う。
と、そんなことを書くと、「それが市場原理なのだから仕方がない。消費者だって低価格を求めている。そのスーパーは消費者のニーズに応える、立派な店舗ではないか」と言う人が必ずいる。しかし実際には、米国はともかくとしてEU圏ではまだまだメーカー側がきちんと利益を確保できるような小売価格の水準が保たれている。メーカー側の業界団体が強いから、ということもあるけれども、消費者がいちおうは「まあ、生産している人達のことも考えなきゃね」という市民意識を持っているからだと思う。
前置きが長くなったけど、今回は水戸天狗納豆でおなじみの笹沼さんに話を聴いた。どこのスーパーがという話はしにくいだろうから、まっとうな原料と、メーカー側がきちんと再生産できる価格の納豆商品はいくらくらいなのかということをはじいた。
その価格は、、、記事をお楽しみに。