春先のこの時期に出回る根三つ葉が旨い。いや、三つ葉は三つ葉だけど「根」がついて「根三つ葉」のことです。
一般に出回っている三つ葉はほとんど水耕栽培ものが多くて、細っこいもの。これは糸三つ葉という。
根三つ葉は一年以上株を養成して、次の春に出てきた新芽を伸ばして食べるもの。伸びてくるところを土寄せして遮光するので、軸が長ネギのように軟白になる。土耕栽培だし二年ものだから軸が太く、食感が楽しくて美味しい。
これを油揚げとダシと醤油で炒め煮するのを、ここのところ毎週食べている。大地を守る会の配送が木曜日なのだが、その晩で東京にいる日は確実に食べている。
だってむちゃくちゃ旨いんだもの!一番だしと醤油と砂糖の甘辛うま味をあぶらげが吸って、三つ葉は葉の部分がくったりしているが軸の部分はしゃっきり、噛みしめるとジュバッと甘辛汁とセリ科植物特有の香気が口の中で弾け飛ぶ!
これ、根三つ葉がいいものであることはもちろん、上等な油揚げとちゃんと鰹節と昆布でとった一番だし、きちんとした醤油を使うことが必須項目。我が家では同じく大地の「大豆工房みやの油揚げ」、大洲の梶田商店の再仕込み醤油、そして築地で買ってくる本枯れ節でとったダシでやる。もう、白飯が異常なスピードでなくなりますよ。
あと何回食べられるかな。あ、今週はもうトルコに行くから食べられないや。再来週も出てくれよな、根三つ葉ちゃん。