■撮影:OLYMPUS OM-D ZD35mmMacro フラッシュ:FL-50R
さて今回の熊本入りはこの、一年中放牧したくまもとあか牛の肉を、通常の餌をやって育てたあか牛と、これまた普通の黒毛和牛とともに食べ比べる会を開催するためなのでありました。
会場となったのは熊本・全日空ホテルニュースカイ。
あか牛をはじめとする、九州食材を使った料理にとても力を入れているレストラン部門を擁するホテルだ。もうひとつ、ホテル日航熊本もあか牛に力を入れており、この二つが泊まるべきホテルの双璧だ。
今日は座学の後、臼杵シェフに三種の肉を同じ火入れで焼いてもらうという大役をお願いしているのである。
昼はもちろんこのレストラン「サンシエロ」にて。前菜・サラダビュッフェとメイン料理一皿、デザートとコーヒーがついて1580円だ。僕は麻婆丼をセレクト。この店は実は中華が結構美味しい。
もう一杯サラダおかわりーと、戻ってきたら頼んでないカレーが来てた(笑)
なんとこれ、あか牛の端肉をぶちこんだまかないカレー。
これがまかないで食べられるんだったら、俺はこのレストランの皿洗いをやりたい(笑)こっくりした旨み、美味しゅうございました。
おかげさまで会は大入り満員。
座学の後、三種の牛の食べ比べを行う。部位はランプとカイノミ。
こちらがランプだ。肉は黄色いシールを上にして左から周年放牧あかうし、通常肥育あか牛、通常肥育の黒毛。
そしてこちらがカイノミ。
臼杵シェフによると、いきなりテレビ取材が入ってしまい、しかもオイルバスで均一に火入れをしていたところを収録するとのことで、時間が予想外におしてしまったらしい。
「本当はもう少し火を入れたかったんです」
とのこと。
今回の火入れ方法はオイルバスで肉を芯まで均一にレアの熱を入れ、仕上げにフライパンで焼き目をつけるというもの。龍吟・山本〜ランベリー・岸本スタイルである。
モモ肉のランプ。数人、「グラス特有の香りが強くて残念」「三種の中ではやはり硬い」という意見があったが、その反対の意見もあり、やっぱり評価は十人十色でありました。
周年放牧のカイノミは、グラス100%にも関わらず脂のコクもあり、美味しかった!
実は今回、真ん中の通常肥育のあか牛があまりによい肉すぎて(笑)相対的に、周年放牧あか牛がかすんじゃったというのもあるかもしれない。けど、実に有意義な会でした。
終了後、名刺交換。このご夫婦、「焼肉すどう」という店を、ニューキャッスルホテルの裏手で営んでいる。あか牛、しかも産山村の粗飼料多給したあか牛を!
「お客さんから大好評なんですよ」
とのこと。今度行ってみよう。
それと、本日最大のビックリ。
この女性、僕の大学である慶応SFCの5期生!同期の男性と結婚し、ドイツに渡り農業などに目覚め、帰国後に夫の郷里である熊本に就農。いま、肉牛の繁殖経営をしているという。マジかよ!
僕は2期生で、院まで行ったので完全にかぶってたことになる。こんな卒業生が居たのか、、、
そして本日二番目のビックリ。
なんとこの全日空ホテルニュースカイの副総支配人が、母校の3期生。つまり一年したの学年!下の写真の左から二番目の男性です。
「えっヤマケンさんってあの畑やってた!?うわー覚えてます」
いやー いったいどうなってんのかね。おかげでツインのいい部屋回していただきました。
まどからの眺め。
ということで、いったん本日のお仕事終了。ちょっと羽を伸ばさせてもらいます。