トルコの夕方はまだ続く。トルコ編パート7なのに、実はまだ1日目なんですよ(笑)次にに向かったのはチーズやオリーブなどを販売しているお店。日本でいったら何だろう?チーズ専門店はこんな風に街角にないし、オリーブや乾物類もこういう売り方をしているところはないので、トルコ特有の商店スタイルだね。
だってこれ↓生のオリーブなんだもん。
お味見したけど、まさにフルーツ。とても複雑な味の果実でありました。コレをかって自宅でオイル漬けにするのだろう。
店内のショーケースにはどどどどっとチーズのカタマリが置いてある!
そうなんですよ、トルコの旅で一番びっくりしたのはチーズのおいしさなんですよ、マジで。みためは真っ白で、クセのないあっさりチーズなのかと思いきや、ブワンと香る濃い羊や山羊の匂い!そう、じつはこの辺のチーズは牛乳や羊、山羊の乳を適宜ブレンドして作っているらしい。朝食時にはそうしたチーズが最低でも4~5種並んでいた。個人の好みにあわせていろんなチーズがあるのだろう。
そんで、前触れもなしに寄ったはずなのに、ここでも超・大歓待。
「えっ 日本人? ちょっと食べてってよ!」 と、試食の嵐です。
数種食べ比べさせてもらった中で「こいつが一番気に入った!」というと、「そうだろ、これは2年熟成させてるからな」と言う。マジ?
実はこのお店、ただの小売りではなくチーズなどの食品を一部自前でも作ったり、熟成をかけて販売しているのだそうだ。
「わかった、見せてやるからついてこい!」と、実は頼んでないのに(笑)斜め向かいにある倉庫に連れて行ってくれる。
「ここ、家賃高いんだぜ、でもここを借りて食材を熟成させてるんだ。」
といいながら、エレベーターで熟成庫へ。
かれは、さっきの試食させてくれた店主の弟さん。なんとオレと同じ年ということが判明!一気に仲良くなる。
よ~く冷えた空間内に、いろんなトルコ食材が積み上げられている!
こんな風に、たしかに長期熟成だろう保存をされたチーズもある!
ひっきりなしに訪れるお客さん。ここに行けばいい商品があるということをわかっているのだろう。つり下がっているぐっと湾曲したソーセージもトルコの朝食に欠かせないもの。カウンターに乗っているのは蜂蜜で、これもまたトルコでは非常に選択肢が多く、審美眼の高さをうかがわせるものだ。
ありがとう、ごちそうさまでした!
さて50mほど歩いたところに、乾物屋さん、それもトマトやナスを干したものを軒先に吊り下げて売っている店を発見。わあああ、ソソル!
と思ってカメラを向けたら、中にいるおっちゃんがジッとこちらをみて出てくる。あっ 写真、嫌だったかな?ごめんごめん、フォトOK?ときくが、無言でこっちに来る。
そうしたら、、、
うわあああああ、青木君と喧嘩!?
、、、違います。
「ジャポン? ジュードー、 カノージゴロー!」
とにっこり笑うではないか。実はこのおじさん、昔々に柔道の開祖である嘉納治五郎氏に教えてもらったことがあるのだそうだ。
嘉納先生ありがとう、アナタの教え子がトルコで日本人に親切にしてくれています。
さて、さっき甘いのを食べたばかりなのに、またスイーツだ!
「バクラワみたいな、伝統的なお菓子を売っているお店よ」
ここでも、見学だけして歩きだそうとしたら、「いやいやいやいやなんで帰っちゃうの!?食べてってよ!」とお店が振る舞いをしてくれるのだそうだ。うーん、本当にいったいトルコの人たちはどこまで優しいのか!?
トルコの伝統菓子は、小麦の皮(パイ皮やカダイフが多い)に、具材にはナッツや干しぶどう、そしてどえらく甘いシロップをしみこませるというのが多い。強烈に甘く、そして強烈にチャイを欲する。うまくできているね。
具の中に入っている緑のものは、生のピスタチオをつぶしたものだ。
お恥ずかしながら、生ピスタチオには特有の香りがあることが初めてわかった。香ばしく、魅惑的な苦みにも感じられるような独特の芳香。すばらしいね!
こちらはカダイフ(極細の麺)を使ったお菓子。やっぱりカシューナッツとピスタチオ。トルコはナッツの国なのだ。
ピスタチオに感動してたら、店で使っているものを出してきてくれた。
日本ではクルミとか限られた木の実しかないが、トルコはこうしたナッツ類が豊富だ。ヘーゼルナッツは国際的にトップシェアを持っている。うーん、もっとこっちの勉強もしないとな。
甘い、甘いといいながらみんなしっかりといただいたのでした。ごちそうさまでした!