■撮影:OM-D+ZD35mmf3.5マクロ
ということで北大での1週間の学生生活を終えて、いま空港のラウンジです。早く論文を書かねば、、、
という焦りを持ちながらも、本日は嫁さんのリクエストで学内で昼食。ちょうど、教職員向けの施設であるファカルティクラブ内の「エルム」というレストランのカレーが気になっていたということで、行ってみることにしたのである。
北大内は本当に素晴らしい景観で、何も考えずにボーッとしていたい空間だ。もちろん現実には、ボーッとしてる余裕がなくて大変なんだけど。
農学院から北へ歩いて行くと、ファカルティクラブの建物がある。神奈川県藤沢市にある大学の修士課程に居たときも、学部生までは学食で食べていたが、院に進んでからはファカルティクラブで飯を食うことが多くなったのを思い出すなぁ。
この中にある「エルム」というレストランが、なんと札幌グランドホテル運営の店だそうだ。それなら美味しい食事を楽しめるだろうなあ、と思っていたわけだ。ちなみに札幌グランドは由緒正しきホテルで、あの「北海道民だけが全国にあると思っている料理」である「ラーメンサラダ」を生み出したビアレストランは札幌グランド内にある。
入ろうとしたら「今満席でして、こちらのラウンジ席でよろしければ、、、」と、普通のラウンジスタイルのテーブルになってしまうところだったが、ちょうど空いて普通のテーブルに座ることができた。昼時、どうみても研究者ではないだろう?という一般の方々で賑わっている。
さてこの店の名物が「クラークカレー」だ。
ウンチクは写真をご覧ください。それにしても欧米人はやっぱり米飯を排斥しようとしていたんだな、けしからんと思いかけたが、明治や大正あたりだとまだ米以外の副食の内容に偏りがあって、近代栄養学的にはまったくバランスがとれていないものだという話だったんだろうなとも思う。
そんなクラーク博士の意をくんでか、このクラークカレー、実に具だくさんである!
素揚げされた野菜類がけっこうな分量乗っていて、さらにロースト?された牛肉が4きれ、そして豆のフリットまで乗ってくるのだ。
で、このカレーだけれども、実に滋味深い、美味しいカレーです。一流ホテルのお手製だけあって優しい、とがったスパイシーさはみじんもない、タマネギや香味野菜の溶け込んだ豊かな甘さに特徴のあるルーだった。
でも!
正直言ってルーが足りないよ!
素揚げ野菜や肉に味付けがほとんどされていないからか、ルーがデフォルトの量だとあきらかに足りないのである。むぅ、、、
これはルー大盛りっていうオプションがないと厳しいよね、と話しながら後半戦、ウェイトレスさんに「ルー大盛りってないんですかね」と冗談交じりに聞いたら「ありますよ」とあっさり。200円増しでルー大盛りにできるそうです。これ読んで食べに行こうと思った人には、ぜひ最初からルー大でいくようにアドバイスしておきます。
なお、これで僕のお腹がいっぱいになるわけはないので、もう一品頼んでいたのでありました。
本日のパスタは、ミートソースのカサレッチェ(マニアック!)、ハンバーグミート入り。
何となく、ハンバーグミート(ハンバーグを刻んでいるのですね)は要らなかったような気もするが、でも上々のパスタです。少なくとも業務用レトルトではない美味しさ。
やー、楽しめました。嫁さんもニッコリ。
早々に研究室に戻ろうかと思ったのだけど、どうやら隣の池に蓮の花が咲いているらしいというので、せっかく持ってきたのに出番の少なかったOM-D&50mmマクロのコンビを試しに。
ZD50mmマクロは、マイクロフォーサーズ(MFT)ではなく一眼レフ機であるフォーサーズ規格のレンズだ。小型軽量ながらf2.0というとても明るいf値で、35mm版換算でちょうど100mmになる中望遠マクロ、非常に使い勝手が良く写りの良い名玉だ。
マイクロフォーサーズ機であるOM-Dにはマウントアダプターを介して装着するが、それでも十分にコンパクト、一眼レフ機の入門機よりもまだ小さく軽い!
それなのにこの写りだ。
鴨が!
ぽちゃーんと水中に餌を求めてじゃぶじゃぶと水しぶきが上がる。
マウントアダプタでZDレンズをつけるときに困るのがAFの遅さ。MFT向けのレンズであるMZDレンズの場合はコントラストAFに最適化されているのだが、ZDの場合は無理矢理コントラストAFにするので、遅い。グッ ググッ ググググッ という感じで、合焦するまでに3秒くらいかかってしまうこともある。なので、素直にマニュアルフォーカス(MF)にして撮影するのが吉。MF時にピントリングを回すと、AFポイント部分を拡大してくれる機能があるのでそれを利用する。
まずAFポイントを中央に持ってくる。そうしてからMFに切り替えて、被写体を真ん中にもってきてピントリングを回す。拡大されるので、被写体がシャープに写るようにリングを回し、できたらピントリングを離す。2秒もすると全体表示に戻るので慎重に構図を決めてシャッターを押す。
やっぱり、OM-Dは素晴らしいカメラだ。今月発売のカメラ誌にも書いてあったけれども、下手なAPS-C機より断然素晴らしい絵を作ってくれる。ただし、レンズが問題だ。今のところ、旧ZDの35mmマクロ、50mmマクロ、そして50-200mmを持っているからいいけれども、同じように写るレンズラインナップがない。
おそらく9月中に、MFT60mmマクロf2.8が発表されると思われる。換算120mmのマクロということもあり、おそらくこういう屋外の被写体に向けたネイチャーマクロとなるのだろう。歓迎するけれども、一方で屋内のテーブルフォトに使える短めのマクロが欲しい。パナソニックもそこはまだ出していないもんね。
ただ一方で、いまこの二本を持ってるから、これでいいかな、という気もしてしまう(笑)