■オリンパスOM-D 45mmF1.8 で撮影
日本でトルコ料理といえばココしかない!の阿佐ヶ谷「イズミル」のオーナーシェフであるエリフから電話があった。
「あのね、トルコの大使館もバックアップしての料理フェアが始まるの。あなた、ジャーナリストなんでしょ!?ちょっと観に来て!」
大使などお偉方のくるイベントだというので、一年ぶりぐらいにネクタイまで締めていったら、本当にたいしたイベントだった。トルコの文化観光省や大使館文化部、そしてトルコ航空などが協力し合って開催するトルコ料理フェアなのだ。そのプレスカンファレンスから出席させてもらった。
この美しい女性は大使館文化部の方。彼女によれば「トルコ料理は世界三大料理のひとつと言われて久しいが、日本においてはその深化があまり浸透していない」。確かにそうだ。
中華料理やフレンチは、何も言わずともどんなものか想起される(それが正しい像かどうかは別にして)のに対して、トルコ料理といった時、一般的な日本人の脳裏になにがひらめくだろうか。繁華街に足を運ぶ人ならドネルケバブサンドくらい思い出すかもしれない。シシケバブのような、串焼きの肉を思い起こす人もいるだろう。
けど、トルコ料理はもっと広くて深い。なぜ食べることが大好きな日本で、トルコ料理がもっと広まっていないのか不思議でしょうがないところだ。
東大の鈴木董先生のお話によれば、トルコ料理はモンゴル・イスラム・地中海の三つのエリアの文化が入り交じっているとのこと。確かに多様性ということでいえば、トルコ料理は本当にいろんな文化が混じっている。
そんなお勉強をしつつ、レセプション会場へ。
今回、ロイヤルパーク汐留の24階レストラン「ハーモニー」では、6月1日から29日までの一ヶ月間をトルコフードフェアとして開催するそうだ。
真ん中にいるのはイズミルの女将であるエリフね。その左の男性がイスマイル・アイさん。トルコ料理シェフの団体のトップクラスの料理人だそうだ。右側の女性シェフがセデフ・オザン・クランチさん。現在、ラマダ・イスタンブール・オールドシティホテルのエグゼクティブシェフ、現役バリバリの二名のシェフが、今回のフェアを仕切っている。
トルコ料理は野菜が旨い!例えば中央の茄子のサラダなんか、とろりと加熱した茄子に酸味が絶妙に染みこんでて、どんぶりに一杯食べたいくらいに美味しいのだ。
阿佐ヶ谷「イズミル」で開眼した、トルコ独特のスパイスである「スマック」を多用したサラダ。
バッテンのように赤紫色の線が描かれているが、この粉がスマックだ。こればかりは食べてもらわないと説明するのが難しい、不思議に美味しい風味。
おそらく、フムスに使われるひよこ豆などの豆ペーストをつくね状に握ったもの。豆はそのままより潰してペーストにし、ヨーグルトやニンニクなどの香りのものをあえて出すのがおおい。ホクホクしたものではなく、しっとりとしていて食べやすい。
肉料理や揚げ物も、僕がまだ観たことがない料理が多かった。
こちらは特産のアーモンドがたっぷり入ったピラフ。長粒米でパラリとしている。味がなさそうに見えるが、割とはっきりした塩味と、長粒米の香りが絶妙なマッチングで美味しい。
手前は、牛肉の角切りかと思ったら、レバーだった。タマネギのスマック和えとともに。
こいつも絶品、アーティーチョークの若芽のサラダ。
フェアでどのような提供形態になるのかわからないが、ブッフェスタイルなのかな。これだけの品数を味わえるなら、お得感のあるランチになると思う。
ああそうそう、忘れてた。トルコ自慢のド甘いスイーツ類もたっぷりだ!
商談やなんやかやで汐留周辺を訪れるなら、ぜひここでランチを。なんつったって、トルコは親日国。大切にしないといけない友人だからね!
【トルコフードフェア2012】概要
場所:24階 スペシャリティレストラン「ハーモニー」
期間:2012年6月1日(金)~6月29日(金)
時間:【2部制】 1部目/11時30分~13時00分 2部目/13時30分~15時00分
料金:月~金曜日(祝日を除く):
大人 お1人様 ¥2,625(税抜価格¥2,500)
小学生 お1人様 ¥1,302(税抜価格¥1,240)
土日祝日:大人 お1人様 ¥3,675(税抜価格¥3,500)
小学生 お1人様 ¥1,827(税抜価格¥1,740)
※税込表示価格に対し、サービス料10%を別途申し受けます
■お問合せ:レストラン予約 03-6253-1130(受付時間/10:00~19:00)