北大のセンパイとなるふゆちゃんと再開。就職が決まったそうでおめでとう! 彼女は、僕と嫁さんからすると年の離れた妹のような感じで可愛らしく思っているので、お祝い。
といっても札幌のお店のことはようわからんので、かつてとある人からきいた、札幌で外さないリストを引っ張り出す。イタリアンはOggiという店が旨いらしいが、こりゃリストランテだな。今回は学生としてだからジャケットもなにも無いので、ちょっとドレスコード的に無理だ。
もひとつあったのが「Sagra」。コメントには「北海道の食材を中心に使っている、技術も高い店」とのこと。電話してみたらドレスコード気にしなくていいとのことだったので、ここにした。
結果、、、大当たりである!
ふゆちゃん、就職おめでとうねぇ!
Sagra店内。キッチンと席の距離近し、サービスの女性陣の好感度、むちゃくちゃ高し!どの人にメニューの中身を聴いてもきっちりと答えが返ってくる。それが、3、4品ならわかるが、こんなに充実した黒板メニューなのだから、素敵だ。
アミューズは、貯蔵で甘く甘く変化しているにんじん、右は生で左は軽く火が通っている。レモンクリームとの相性もいい。爽やかな甘みと適度なジューシーさ。
イカのセルクルに入っているのは、白インゲンかとおもいきや白小豆。これがまた、凝縮された味わいがしっかりと封じられていて美味しい! この辺で、このシェフタダモノではないねと気づく。
お次はバーニャカウダ。具材はタケノコ。これは孟宗竹なのでさすがに道内産ではない。
けれどもね、大事なのはバーニャカウダソース。
これ、海明けの毛ガニ味噌のソース! カニミソのバーニャカウダソースはよく見かけるけど、こうやって産地近くで毛ガニのミソ使ってるのはあんましないだろう。
ところでぼくはなんでもかんでも生の野菜にバーニャカウダソースを添えるのに辟易してる。だって安易なんだもん。野菜の持ち味を活かすなら生だけじゃなくて、蒸したり煮たり低温スチームしたりと、その野菜が一番美味しい瞬間を捕まえた上で、味を最大限に増幅させることができるソースをつけるのが正道だ。
けど、どこにいっても、生野菜にアンチョビベースのバーニャカウダソース。そんなの、つまらないし手抜きだとしか思えない。その点、宮崎市内のダイニング「ハチミツ」という店ではカツオの酒盗をベースにしたバーニャカウダを出していて、これは気に入った。これからはバーニャカウダソースのオリジナリティを競って欲しいものだ。
その点、このSagraのカニミソバーニャカウダ、旨い! 願わくば、こいつをホワイト・グリーン双方のアスパラで喰いたい。
けど、このタケノコとの相性もばっちり! 思わずみんなで皿を舐めました(笑)
アスパラはちょっと早いかな、けど立派なのをいただきました。よく見ると放牧豚のパンチェッタが巻かれています。
こちらは北杜市おぐに牧場の和牛ラグーを詰めた、七飯町福田農園の大様シイタケのグリル。
上に乗ってるのはスライスチーズかとおもったら鮭節?
原木シイタケではなく菌床ものだが、しっかりした味わい。低温で栽培しているからか、肉がみっしりとしていて、水分の流出が少なくていい。
噴火湾のサクラマスのタルタル ふきのとうの香り。
ふきのとうの香りが実になんというか、フェンネルやディルの香りに比肩するお洒落度合いだということに気づく一品だった。
こいつがねぇ、感動的だったんですよ。ライスコロッケに見えるけど、中身はなんと、、、
寒いもと呼ばれる、冬期の貯蔵ジャガイモとあわせているのは、なんとかすべ!エイ肉である。ちょっと鳥肌経つ美味しさでした。
さて怒濤のパスタ責め。
さきのカニミソの毛ガニの肉と内子をたっぷりつかったスパゲティーニ。
ふゆちゃんご希望の、真ツブ貝と海苔のビーゴリ。
このビーゴリの粉はもしかして道内産!? セモリナだとなんだかボソッとした硬い麺になってる感じがあるけど、ツルンとしたテクスチャだ。それほど硬くなくて、親しみやすい麺。海苔がとろんとしてソースの粘土が上がり、よく絡んでる。
白エビとギョウジャニンニクのパスタ。
寒芋のニョッキと牧場タカラのチーズ。
これ、ぜんぶ1.5人前にしてもらって、3人で分けてます。全然いけちゃう美味しさなんだよ!お店の人は「こんなに食べられますか?」と心配してたけど、、、(笑)
セコンドは、おひょうのローストと、、、
イノブタのロースト。
イノブタはイノシシと豚の掛け合わせを畜舎で飼っているから、実に家畜的な味わい。飼い慣らされているけど、すこしイノシシの野趣も残っている。
あー、満足満足。と思ったら、ドルチェもしっかり美味しい!
アイスクリームとカタラーナを頼んだんだけど、どっちもきちんと技が入ってる!
感動しました。この店、ぜったいに再訪しよう。
シェフとマダム。ある人に聴いたら、シェフは有名レストランの若旦那さんなんだけど、自分のやりたいことをしたいということでこの店を建てちゃったそうだ。うん、このまま行ってください。あんたの料理はストレートに旨い!
札幌で気軽にいける美味しい店、見つけました。嬉しいね!