やまけんの出張食い倒れ日記

高知市内「かもん亭」再訪!4人のシェフと土佐料理味わいの夜。そしてもちろん〆は「なとな」。

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んなわけで4人のシェフの一日目の行程が無事に終わる。空港→高知大学の牧場→桜館で野獣カレー→フルーツトマト→土佐ジロー→日向夏→亀泉と、ギュウギュウに詰めた日程。

でもね、通常こういった県がからむ視察旅行になると、ほんとうはもっとたくさん詰め込まれるのが普通。というのは、県の農林水産課が企画したとしても、関係する部署が

「えっあのシェフが来てくれるならうちの品目も!」

といろんな手を使ってぶち込んでくるからだ。だから、僕が紹介したあるシェフは高知視察の際、一時間刻みで一日10件以上の視察をし、「なにがなんだかわからない」状態になってしまったという。だから、今回はゆったりした方だ。シェフ達もほどよく愉しんでいただけたようである。まあ、明日が本番だからね。実はこのイベントのメインイベントは、土佐あかうしと高知食材をつかって、シェフ達に料理してもらおう!というもの。

それも、事前打ち合わせはほとんど無し(笑) 直売所で野菜とか買って、家庭課調理室みたいなところで、料理してもらうと言う乱暴な企画だ。けど、満足な設備もないそんなところでこそ、シェフ達の実力が発揮されるはず、と僕は楽しみにしていた。もちろんシェフ達には、

「いやまあ、ちょっと肉焼くくらいでいいっすよ」

なーんて言っていたのだが(笑)

ということで、一日目の打ち上げ。いま高知市内で土佐料理を食べるならここだろう!という「かもん亭」だ。

 

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この店名物の、ウルメのバッテラなどの寿司類は、シェフ達も「初めて食べた!」と大喜び。

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カルネヤ高山シェフ、「うんまーーーい!」と大喜びです。

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それにしても今回、銀座レカンの高良シェフの、食材や産地に対する真剣で真摯なまなざしに驚いた。日高シェフもそうだが、単に美味しさのことだけではなく、「これは本当に高知県が目指すべき味なのか?作り方なのか?」ということを問うような感想を持っておられる。もちろんそのまなざしは鋭くも、優しい。「こうしてやると、もっといいんだと思うんだよねぇ~」と、素材にできないことは料理人が何とかしてやるよ!という力強い温かみを見せてくれるのだ。

高良さんとはこれまで、赤肉サミットに来ていただいて以来、いろいろとイベントにお呼びしてきたのだけど、ここでグッとお近づきになることができた。嬉しい!

さてここでサプライズ!

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なんと、、、出荷してまだ1週間も経たない状態(当時)の強力の肉が出た!

「三谷ミートの三谷さんが、自分とこ用の肉をちょっと持ってきてくれたんです」

うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーマジ!?

一瞬にして緊張が走る! 心の準備ができてないよ! 僕が名前をつけた牛、強力(ごうりき)。彼の肉がもう焼かれて出てきた。けどね、まだと畜して数日だから、まったく熟成がかかってないので美味しいはずがないんだけどな、、、

と、こわごわ口に運ぶ。

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うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

やっぱり美味しくない、、、、、、、、、、、、 バサッとして、うま味もなんもない。

でもその美味しくないのが、新しすぎて熟成がかかっていないからなのか、それとも火を通しすぎているからなのかがわからない。

どよーんと落ち込んだ僕をみんなが励ましてくれる(笑)

「これはさ、板前さんも急に肉焼いてくれって言われて、普通の霜降り肉と同じだとおもって焼いちゃったからばさばさになっちゃっただけだよ。」

「熟成したら味が出てくるよ!」

そうかなぁ、、、ちょっと俺は、不安になりました。でも、うちの部下のN女史が、うちひしがれる僕を不憫に思い、こっそり高良シェフと話をしてくれたのだ。

「よし、俺が明日、サーロインをばっちりの火入れで焼いてあげるよ!」(高良シェフ)

こうして明日、奇跡が起こるのである、、、

そんなことを知らずに、〆はいつもの「なとな」へ。

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さあ、そして土佐あかうしたちとふれあう二日目日程がスタートするのである!