やまけんの出張食い倒れ日記

今年もカメラが楽しかった。メインはニコンD700、そしてマイクロフォーサーズ三兄弟のレビュー!

なんだかんだで今年も撮影のメインはニコンD700。

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僕がこのカメラを購入したのが2009年の1月17日だったから、丸三年が経つわけだ。その間、画質的に不満を覚えたことはほとんど無い。たしか購入時は23万円程度だったと記憶している。フルサイズ機の価値からすると安い方だが、一般的なデジタル一眼レフからすれば高価。でも、安価なカメラを買って頻繁に買い換えるよりも、よいカメラを買って3年使う方がまったくもってお得だと今では思う。

年が明ければ、タイの洪水の関係で遅れていたニコンも新機種発表が相次ぐだろう。オリンピックイヤーだから、報道用フラッグシップ機の更新はもちろんのこと、このD700後継機も噂されている。3000万画素を超えてくるとか、ローパスフィルターレスにするとかいろいろ噂があるが、実に嬉しい、、、まあ、ほぼ確実に買ってしまうでしょう。

しかし、今年は実にいろんなカメラを触りまくった年でもあった。週刊アスキー誌上のテストレポート記事では、毎回恒例になっているけど僕が興味あるカメラを試用させてもらった。

そして、今年後半には不明よな話題で騒がしかったオリンパスだが、カメラ事業部はなんとかぜひ頑張って欲しい。そのオリからはマイクロフォーサーズ機は今年、PEN三兄弟がデビュー。

 

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撮影:スタジオATOM 平原氏

この三台のカメラ、どれも個性が違う。けれども三台ものカメラを、店頭でちゃちゃっと触るのではなく、じっくり使い比べることは普通できないだろう。そこを、取材特権で三台借り受け、使い比べてみた。こんな写真↓はオーバーだけど、、、(笑)

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撮影:スタジオATOM 平原氏

そうするとよーくカメラの個性がわかる。まず、誰が撮っても撮影時に最もストレスないのは絶対に最上位機種のE-P3。AFも早いし、メインダイヤル・サブダイヤルがあって操作がしやすく、そしてタッチパネルである。

このタッチパネルというのが最大のポイントで、とにかく使いやすい。

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撮影:スタジオATOM 平原氏

この機種、ごくごく周辺までは届かないが、画面内のほとんどの場所にAFポイントを置くことができる。そして、AFが強烈に早いので、ビュンビュンとフォーカスが合うのだ。

タッチパネル操作には、タッチでAF合掌だけのと、AF合掌+シャッターまで切るの二種がある。これは間違いなくAF合掌だけにしておいた方がいい。指先タッチすることでカメラが揺れてぶれたり、構図が少し変わってしまうことが多いからだ。素早く合掌してくれるので、ここにピントを合わせたい、というところをタッチし、最終的にはシャッターボタンでレリーズすることを薦める。

さて、価格がぐっと安くなるE-PL3という弟分だが、通常はこれを買って満足できると思う。タッチパネルがないということと、フラッシュが内蔵されていないこと、ダイヤルが一つであるがE-P3との違いだ。その代わり、バリアングル液晶(縦方向のみ)が着いている。

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撮影:スタジオATOM 平原氏

僕は、フォーサーズのE-3を持っている時でさえ、あまりバリアングル液晶を使用しなかった。どうも手持ちだと水平や垂直を出しにくくなるので、実用に供さなかったのだ。だから、このE-PL3もとくにローアングル撮影とかする人以外には、バリアンの意味はないと思う。ただし、画質やAF機能はE-P3に準ずるので、お買い得機種である。そうそう、フラッシュが内蔵されていないけど、もれなくホットシューに装着する外付けフラッシュが着いてくるという大盤振る舞いだから、そこは気にする必要はない。

E-PM1については、三兄弟中で最も小さい。画質もAF機能もあまり上位機種とかわらない。その分、操作感が犠牲になっていると思えばいい。でも逆に言えば、初心者だったらカメラが持つオート機能で撮るケースが多いだろう。オリンパスのカメラにはi-Finishというモードがあって、カメラの児童判断でその場に最適な設定にしてくれる(たまに色とか間違えるんだけどね)。それを考えると、E-PM1はカメラ任せで撮るということにすればいいカメラなのかもしれない。

ちなみにオリンパスから出た今年最高のブツはといえば、45mmF1.8というレンズだ。

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撮影:スタジオATOM 平原氏

これ、間違いなく名玉。しかも安い! F1.8という明るさで、ボケも実にいい。

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ピントの合った部分のシャープさはさすがオリンパスという感じだ。

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何より、人を撮影したときにこのレンズは真価を発揮する。

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こうした写真を撮る際に、PENシリーズの三兄弟どれでも共通する武器がある。それは、顔認識機能だ。

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撮影:スタジオATOM 平原氏

どのミラーレス機にも着いている機能だけども、オリンパスの顔認識も優秀で、顔のなかでも瞳にピンを合わしてくれる機能がある。しかも、よりレンズ面に近い方の瞳を検出してそこに合わせてくれる。もちろん、被写体が激しく動いてる場合は外しちゃうことが多い(うえの最後の一枚もずれてる)けど、そこはまあ仕方がない。静止してもらっている被写体ならバッチリなのだ。

つまり、45mmレンズを装着し、顔認識機能をオンにしておけば、誰でも背景が大きくぼけたポートレート写真を撮ることができる(このとき、被写体と背景はできるだけ離れているのがよい)わけだ。

ということで、この組み合わせならE-PM1でもOK。PENを買うならとにかく45mmレンズは絶対に買った方がいい、ということでした。ただし、いいことだらけじゃない。PENシリーズは高感度性能に期待しないようにしてほしい。ISO1600以上は、僕的には緊急用という感じだ。ある程度の明るいところで撮影するのにむいたカメラという位置づけです。