相変わらず、重量級フルサイズ機であるニコンD700を持ち歩くのはキツイなぁ、というときに持ち出しているのは、リコーのGXRだ。小型で、性能のいいマクロレンズと広角レンズユニットがあり、APS-Cサイズのセンサーにより画質もいいのだから、言うことがない。この冬はミラーレス機がそうとうにすさまじい競争を繰り広げているけれども、またちょっと違う心持ちでみていられる。
実はこのカメラ、先日のファームウェアアップデートで、今までとは比べものにならないほどに使いやすくなった。先日のアップデートとは、新しく発売されたA12マウントユニットの登場で出てきたものだ。このマウントユニットはライカマウントのレンズを装着することができる、APS-Cサイズのセンサーを内臓し、シャッターユニットも内包したもの。僕はライカマウントのレンズを持っていないのであまり物欲は動かないのだけれども、それでもリコーはすごいことをやったなぁ、と思う。
で、そのおまけといっちゃなんだけど、従来のレンズユニットでも使える画期的な機能が追加された。それは、MFアシスト機能だ。リコーのWebにはこう書かれている。
精度の高いフォーカシングが可能になりました。
- マニュアル操作によるフォーカス合わせ精度の向上をはかるため、フォーカスアシスト機能を搭載しました、2つのモードが選択でき、それぞれ輪郭とコントラストを強調して確認することができます。
- ピントあわせに有効な撮影時画面拡大が可能です、画面中央はもちろん画面全体にも拡大することが可能となり、さらに4倍、8倍の全画面拡大時の画質が向上しました。また、拡大表示対象位置は方向キーで移動させることも可能です。
- 撮影後には自動的に拡大表示を解除するように設定が可能です。
ということなんだけど、画像を見ないとわからないよね。明日以降、時間があればアップします。でもとにかくこれが最高。もともと背面液晶をみながらフォーカシングする場合、AFが一発でびしっと決まればいいけど、souでない場合はマニュアルで決めたい。でも、肝心の液晶表示が、どうもフォーカスがどこにあっているかわかりずらい。GXRの液晶は品質がいいんだけど、レンズが明るく、非常にピント面が薄いため、MFの微妙なピントがドコに来ているか、画面上でもわかりにくいのだ。
それが、このMFアシスト機能を使うと、ピントが来ている部分だけエッジが白く浮き出て、「おお、この辺に合ってるのね」がわかるようになる。ようやく、本当に使えるようになったという気がする。
いままでは、せっかくF2.5の明るいレンズなのに、ピンが合わせにくくて、結局絞って撮影することが多かった。でも、これで大丈夫。レンズ開放でもばっちりピンが来る。
いいカメラですよ、GXR。リコーはこのカメラを残していくべきです。
PS そうそう、ライカマウントアダプターの発売記念か、GXRのムック本がでている。藤田一咲さんの監修によるもので、ユーザー歴長い僕も思わず買ってしまった充実の内容だ。お勧めです。
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