やまけんの出張食い倒れ日記

東日本大震災・被災者への炊きだし支援を行うシェフへの支援活動、変わらぬご協力に感謝! 現地では第二段階に入っています。

震災の被災地(岩手県三陸を中心とする)で、被災者に対して炊きだしを定期的に行っている料理人に対する支援をしていますが、それほど何回も露出しているわけではないのに、コンスタントに支援金を入金してくださる方々がいます。本日、前沢から各地へ炊きだしへ行ってくれている「ロレオール」に15万円、大船渡を中心に活動する「ポルコロッソ」に22万8千円の振り込みをしました。また、先月には上記の二店に加えて、金ヶ崎町「サバービア」の及川シェフを中心とした若手炊きだし隊に15万円を振り込んでいます。

驚くのは、一度振り込んで下さった方が継続して、定期的にぽつりぽつりと支援金を振り込んでくれること。額に関わらず、素晴らしいことだと感動しています。僕らが被災地できる一番大きなことは、彼らの大変な境遇を「忘れない」ということだと思うからです。

ポルコロッソ山崎純シェフより、現地の状況が送られてきました。

いつもご支援お心遣いありがとうございますm(__)m
市内の避難所にいらっしゃる方々はお盆前で60名を切りました。

市内の仮設住宅のニーズ聞き取りは、2751世帯の中、約半分の1300世帯しか廻れていません。

聞き取りを終えた1300世帯から、自立した生活ができないので食事を届けて欲しいという要望は高齢者の方々、障害者の方々を中心に1日750食あります。現時点で平均450食をお届けしてますが、潜在的なニーズをまだ掴みきれてませんので、この倍の食数が必要なのではと考えております。

被災地において仮設住宅という、ただ単に住まいを確保できたということが、自立した生活を始めたという判断に当てはまらない状況が沢山見受けられます。活動を止めたら、亡くなる方々がいらっしゃると思われます。キッチンカーの方は、スタッフと厨房器具の準備が整なわず、まだスタートをきれませんでおりました。

まだまだ、課題は山積みですが、ひとつひとつクリアして行きたいと思います!いつもお心遣いご支援ありがとうございました(ノд<。)゜。

注)傍線はやまけんによります。

以前にも書いたとおり、避難所から出て仮設に移ると、法的に保護される避難者ではなく、自立したものと見なされてしまう。けれどもまだ現地では職を失い、家財も家族も失った人が多く、自立といわれて途方に暮れている状況だ。

そんな中、よく「被災者にお金をばらまくような支援は長く続けるべきじゃないんじゃないか」というような意見がみられるのだけれども、一見もっともにきこえるこのような論調は、複雑な現状をあまりに単純に、ひとくくりしすぎていると思う。もちろん財力に余裕があって仕事もできる仮設入居者もいるだろうけど、そこに対する批判が、全ての被災者に対して適用できるはずもない。

山崎純ちゃんがしている「聞き取り」は、地元出身者であるスタッフが戸別に回って耳を傾け、いま、ご飯はどうしてるの?どんなものが食べたいの?という本当にボトムから要望をすくい上げようとしている貴重な聞き取り調査だ。そこから出てきた彼の推測、「一日1500食は必要で、それがないと死んでしまう人が出るだろう」というのは非常にリアリティがある。

だから僕は彼らへの支援を続けていきます。ご賛同いただける方はぜひご協力ください。うちの支援は、事務局手数料のようなものは一切とりません。いただいたお金は、振込手数料以外の全額をシェフに渡します。関心のある方、下記エントリをよーくご覧になって問い合わせをしてください。振込口座等の情報は個別にお知らせしています。

https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2011/05/post_1711.html