ブログでしばらく掲載していませんでしたが、表記の支援金の活動はいまだに続いています。毎週、振り込んでくださる方もいらっしゃるので、本当に凄いことだなぁと思っています。
いつもは支援金を振り込んでくださっている方へ直接メールをしているのですが、たまにはブログでも掲載します。
大船渡のポルコロッソ・山崎純シェフが中心となって活動している「さんさんの会」は、次なるステップへ向けて活動中。というのも、当初のような避難所への炊きだし形態から、仮設住宅に移動した方々のニーズを聞き取り、形を変えていこうとしています。また、厨房を借りていたリアスホールから、そろそろ返してねと言われているということ。
新しい活動として、県の事業を受託し、移動式キッチン(というか屋台ですな)を立ち上げ、可能であれば有償で食事提供をする様な形をとっていこうと模索しているようです。以下、純ちゃんより。
やまけんさん
お礼が遅くなりまして、申し訳ありませんでした。
いつもご支援ありがとうございます。短角牛のお肉はリアスホールにお届けいただけますか。
只今、仮設住宅の聞き取り見守りをしながら避難所と仮設住宅へお食事と支援物資のお届けをしております。
新しいプロジェクトとして、仮設住宅に屋台を用意して食を通してのコミュニティ作り、地元の一次二次三次産業の活性化をはかりたいと動いておりました。屋台の詳細ですが、岩手県の「6次化スタートアップ事業」という県の委託事業を受託できました。同時進行で活動拠点のキッチンを市内に作ろうと動いておりました。(現在、暫定でお借りしている、市民文化会館リアスホールのレストランの厨房を明け渡すように言われてるところもありますので)
仮設住宅の聞き取りは、僕らの組織力では、まだ20%弱しか終わっておりません。それでも、高齢者の方、障害を持ってる方、お買物難民と呼ばれ方、生活困窮者の方々から要望で1日約500食のお弁当をお届けさせて頂いておりました。
気仙管内の現状とニーズを性格に把握するために地元紙東海新報に広告を揚げさせて頂き、御用聞きの電話のホットラインの準備と返信ハガキ付きのアンケート用紙を市内2500の仮設住宅にポスティングの準備が整いましたので、そちらの方も週明けから動きます。
僕らが活動出来るのも、多くの方々の善意に支えられてのことです。いつもお心遣いご支援ありがとうございます!心から感謝致しております!必ず、いいまち作ります!
さて、お次はロレオール伊藤シェフだ。
やまけん 様 最近の状況です
県内でも「震災特需」のような妙な傾向がみられます。
今回、ソウルオブ東北プロジェクトでは被災地支援の為の商品開発を進めていますが、
沿岸部の生産者(漁業者)、加工業者などが大きな被災をされているため
内陸部のほとんど軽微な被災の企業に協力要請をしたところ即答で断る企業もありました。
その理由が「忙しいから」ということです。県内でさえこの温度差です。
沿岸部の津波による被災地の犠牲は忘れられているかのよう。
将来的に彼らの収益の一部でも支援に回されることを切に願ってやみません。
「震災特需」が決して悪いとは言い切れませんが、これは本来、救わなければならない方々の為に
なっているとは思えない状況も他に見られます。大きな看板を掲げての大きな大きな話しです。
特に建前上は被災地支援ですが、よくよく内容を聞きますと結局自らの利益追求に重きをおいているお話しが非常に多くなってきました。とても違和感をおぼえます。単に物が売れればいいという話しでもなく被災地の状況・情報をきちんとお伝えする必要があります。
メディアから流れる情報がすべてではないということです。
知っていただいた上で買っていただくのが本当の支援につながると思います。
前に進もうとしている方々もたくさんいます、しかし家族を失った方、孤児になってしまった子供たち。
まだまだ歩み出せる状況でもない方も沢山います。
沢山の義援金も集まっているようですが、被災者にはどこまで届いているのでしょう?現実的には100万円の義援金をいただいても生活に必要なものを買い揃えるだけでアッという間に消えてしまいます。
前に進もうにも土地の問題、法律の問題等々で何も進めない状況の方もたくさんいます。そういう方たちの為にコツコツと支援に来てくださる方々がたくさんいます。彼らが現地の声を聴き、それをたくさんの人に届けてくれればと思います。
我々、料理人は「命をつなぐ炊きだし」から「心をつなぐ料理」へと形を変えてこれからも被災地の支援をしていきたいと思っています。少なくとも、私に関わる料理人の皆さんは食を通して「心を豊かにする」するということの意味、大切さを深く、深く考えてくれています。料理人、そして飲食業としての原点です。これからもよろしくお願いいたします。
では報告いたします。
7月4日(月)
支援先 大槌町 吉里吉里
内容 水産物加工メーカー 商品開発について
水産物加工団体(お母さんたちのグループ)、飲食メニュー人員 伊藤のみ (スタッフ休)
事業を再開するための準備をしたいとの要請で行ってきました。
いろいろと課題もありますが、秋ころの再開へむけての話です。
具体的には特産品である「鮭」を使った商品をつくります。
楽しみにしていてください。7月11日(月)
フランス大使館にて「フランスレストランウィーク」記者発表出席の為上京。
「ダイナースクラブ フランスレストランウィーク」
期間 10月4日より3日間の予定で東京で料理を提供いたします。
場所 「ベージュ デュカス」
銀座シャネルビル10F内容 ランチ 2.011円
ディナー 5.000円「ベージュ デュカス」小島シェフと「ロレオール」伊藤のコラボです。
岩手の食材を売り込みます。フランス料理の普及と被災地の支援を目的に開催されます。
東京周辺と大坂周辺大使館では集まったトップシェフに岩手素材を売り込みました。
生産者の支援もご協力いただけそうです。7月18日(月) 昼食
行き先避難所 大船渡 小石浜 150名
炊き出しメニュー コロッケ
野菜サラダ
煮物
ご飯生ビール
ソフトドリンク
カキ氷
スタッフ人員 東京より 豆たくさん 4名
石黒さん 1名アルコールも振舞ってビアガーデン風に。
震災後、こんなにゆっくりとお酒が飲めるのは初めてだと喜ばれたそうです。7月19日(火) 昼食
行き先避難所 大船渡 ボランティアセンター 50名炊き出しメニュー コロッケ
野菜サラダ
煮物
ご飯
ほろほろ鳥スープ生ビール
ソフトドリンク
カキ氷
スタッフ人員 当店スタッフ 1名
東京より 豆たくさん 4名
石黒さん 1名お店営業の為、スタンバイをお手伝い。
今月も本日(19日)、明日(20日)の予定で オーボンヴュータン 河田シェフが来て下さいました。
今日はロールケーキの実演つきでした。
最後は、金ヶ崎町サバービアの及川シェフが、また炊き出しに行ってくれました。
今回も前回と同じく陸前高田市です。ハンバーグ、そばが特に喜ばれました。
できることなら今後も炊き出しを続けていきたいと思っています。
仮設住宅に入りやり方などは変わってくるとは思いますが、提供方法などを見直しながら続けていければと思っています。
炊き出しのサポートをしていただけるならありがたいです。行くたびにまた来たいと思いますから、、、、今回の参加店舗は下記のとおりです。
○suburb!a
○dining cafe ando
○しゅうブルーベリー園(cotacafe内)
○せいろや(お蕎麦屋)『昼食』
○夏野菜と赤ワインの黒カレー(牛肉、トマト、パプリカ、アスパラ、)
○初物サンマのやわらか醤油煮
○煮込みハンバーグ(ナス、ズッキーニ、玉ねぎ)
○冷やしそば(おろしカブ、揚げ天)
○自家製ケーキ(ショコラ、チーズ)
○自家製ほろ苦レモネードのスムージー『お持ち帰り』
○金が咲バーガー
○自家製ケーキ(トマトのカップケーキ)
○フレッシュブルーベリー
及川シェフは本当にまじめな人だ、、、こちらから提供したお金は30万円。それは食材費だけではなく、彼らの人件費としても使ってほしいのに(もともとそういう趣旨だしね)、かたくなに食材費しか受け取らなさそうである。いや、そんなに我慢しないで、営業休んで行っている分、ぜひ人件費もおとりくださいね。
こんなふうに、被災地の支援、続けています!