写真正面の変な形のビルではなく、右側の黒い入り口がイータリーのエントランスだ。イータリーはイタリアが国を挙げて(予算も拠出して)出店している店で、スーパーマーケットではなく、弾けるようなシズル感たっぷりのイートインスペースを中心にした言ってみれば物産展のような店だった。イタリアの食文化をかっこよく広げていこうと言うような意図があるのだと思う。
店内写真はあまり撮っていない。パスタを食べようとコーナーに並ぼうとしたが、40分待ち(!)だというのであきらめる。ほかにペシェとかチーズ&ワインなどコーナーが分かれ、カウンターとテーブルがあってその場で食を楽しめる。まあしかしここはいいや、とパスして入り口にいると、みんな口々に「高~い!」と逃げ出してきた。そう、なんか酒を二杯飲んでプロシュートつまんだだけで、8千円くらいいっちゃうんだそうだ。何じゃそりゃ。
でもこの店にコーディネーターのコジマさんが連れてきてくれたのは、海外に日本食の、こんな感じの店をなぜ出さないのか!?という話をするためだった。
「なんか、日本ってまったく見せ方がへたなんですよ。これだけ日本食がブームなのに、本物を食べられて、しかも食材も正しく理解してもらえるような旗艦店みたいなのを国が主導して作るべきなのに、ない。経産省も動かないしJETROとかあの辺も全然やる気ないもんなぁ。俺、そういう仕事あれば張り切っちゃうのに」
ほんと、そうだよね。イータリーは、店自体はスノッブだけれども、いるだけでワクワクするし楽しい。それだけで、イタリアの印象は佳くなるわけだ。そういう発想が日本から消えて久しいような気がする。
もういいや、と出てきた組で目の前の公園に。
この園内にも有名なハンバーガーショップのSHAKESと言う店があるというので行ってみようということになったのだけども、、、
長蛇の列、、、(汗) この写真、わかりますか?ずーっと列なのよ。
なんかすごく印象的な顔のモニュメントがある公園。
次に移動したのが、名門であるプラザホテルの地下に新しくオープンしたプラザ・フード・ホールという店なのだが、、、
ここは期待はずれ。
ただのモール型レストランであった。参加者も食の業界関係者ばかりで目が高いので、そうそうに切り上げて移動。
昼食はイタリアンデリ。
好きな総菜を選んで盛り込んで、重量で価格を量る。これで800円程度。漬け込み肉のショートステーキは江原焼き肉のタレを甘くしたような感じ(笑)グリーンピースの温サラダが旨い。インゲンもそうだが、日本よりピース類の美味しさが際立っている。
この後、ホールフーズマーケットの旗艦店というところに行ったのだけども、僕的にはあまり心躍らなかったなぁ。
さて、いちばんその見た目で感動したのがこのCitarellaという店だ。
なんとその軒先に、ドライエージングビーフがどどどどーん、と!
まごうことなきドライエージングビーフだ。
店内のミートスペースが実に充実していた。
やっぱり中心はプライムエイジドビーフ。
まっかっかというわけではなく、A3程度のサシが入っている肉が多い。いまはBSEの関係で、20ヶ月齢以上の牛が日本に入ってこないので見えてこないのだが、アメリカで高級肉として売られているのはこの辺の、それなりに脂肪交雑がある肉なのだという。それをエイジドビーフにしているわけだ。
一行がケースの周りに群がって色々分析。温度計の針をみたいが微妙に見えない位置にある(笑)
次は、グレイスマーケットプレイス。
コジマさんが一年前にここを訪れた際にはきめ細やかな食材の管理と、プレゼンテーションの巧さに驚いたという。しかし残念なことに、再訪してみたが今ひとつだったということ。店ってすぐに変わっちゃうんだね。
さて、視察のラストはEli's(イーライズ)。ここは業務用のパンの卸が有名な店で、店舗はガラッガラで僕ら一行のほかにポツポツとしか客がおらず、従業員もほとんどやる気がなさそう。で、写真撮りまくりだった(笑)
この店のレイアウトは見やすく、小さなスペースを効率的に使っているように思う。
そしてここのドライエージングビーフの棚はかなり大きい!
なぜか今まで回った中でここが一番高かった。みな、似たような卸から仕入れているはずなんだが、、、微妙に違った。
ということで、間にあと一店舗あったんだけど僕はパスしたので、計7店舗を足早に回った。疲れた~
ホテルに一度帰って,40分だけ休んで夕食。腹減ってねぇんだけどね、、、