やまけんの出張食い倒れ日記

オリンパスE-5に触ってきた。とってもいい画質です。これを2年前に欲しかったよぉ! ズイコーデジタルレンズを持っている人にとっては、ようやくその性能をフルに発揮できるカメラだと言える!

PA168013

ニコンのイベントで阿部先生のお話を都合2セッション聞き、ニコンD7000のよさをとくと味わってきた。会場では富士フイルムの社員さんが声をかけてくれて、カメラ話に花を咲かせることもできた。Kさんどうもありがとう!

そしてセッションの合間に、小川町にあるオリンパスプラザに遠足して展示されていたE-5を触ってきた。受付の女性に「画像持ち帰っていい?」と聞いたらOKだったので、いろいろな条件で撮影することができた。

ちなみにこのE-5本体を撮影しているのは久しぶりに持って出たE-420に25mmF2.8パンケーキである。なんか、久しぶりにE-システムを使ってる気分。マイクロフォーサーズ機はもう全く別のものという感じだからね。E-420は、オリンパスのE-システム史上最高のカメラだと僕は思っている。当時世界最小の一眼レフカメラ。重さだけならE-P1とそんなに変わらない。それに撮像センサーもかなりよいものが乗っている。唯一、光学ファインダーの見えが非常に悪い(像が小さい)ので、マニュアルであわせるのは難しい。AFの測距ポイントも中央三点しかない。けど、けど、それで撮れる写真はとっても満足いくものだった。

E-5の外観はE-3とほとんど一緒。金型代を節約する意味でそうなったのだろうと思うけれども、本当はそこ(外観)が一番改良して欲しい点だった。撮像センサーの小さいフォーサーズシステムは、レンズやボディを小型化できるというメリットが最初から謳われていた。けどセンサーが小さいということは、ミラーから得られるファインダー像も小さくなるということであって、目でピント確認できるだけの大きな像を得るためには、大型のプリズムが必要になってしまい、結局はセンサーの小型化で稼いだ小ささをスポイルしてしまう、ということらしい。

けど、ペンタックスのK-5の小型さ、粋なデザインを見てしまうとどうしても「これってオリンパスがやるべきコトだったんじゃねーのか」と忸怩たる思いになっちゃうのでした。E-410とE-420の小柄で粋なスタイルを、さらに伸展させてE-5後継機を作って欲しかった、、、

まあそれはともかく、外形が同じということは操作感も同じということ。何も迷わずに動かすことができた。外付けフラッシュのFL-36Rを持参してきたので、リモートフラッシュ機能をオンにして、その辺の小物を撮影。

PA167973

うわーーーーお!

光を当てたときの細部のディティールの精細感、すばらしい!これ、なーんも難しいこと考えずに横からあてただけですよ。レンズは装着されていた12-60mmF2.8-4.0 (35mm版換算で24-120mmという、万能といってよい標準レンズだ)の望遠域で撮っているけど、ものすごく簡単にライティング撮影ができる。この感覚、懐かしい!

しかも、触れ込み通り画質はものすごくシャープである!

PA167977
12-60mm 60mm(換算120mm) F4.0 1/125

これ、グレードが高いといっても、標準レンズですよ。小物をこんなに精細に描けるのだから、もう少し大きな料理一皿の撮影だったら、バチンと決まるはずだ。すーっと引いていくようなボケもキレイだ。

 

次に、展示されていた50mmF2.0マクロを装着。このレンズ、僕がまだ手元に残してあるレンズだ。2008年くらいのエントリはほぼ、12-60mmとこの50mmマクロで撮影をしていたようなものだ。すると、全体の解像感が一段階上がった。

PA167990
50mmマクロ F3.5 1/60

↓ 前ボケも後ボケもいい。

PA167996

さすが銘玉!フォーサーズのレンズとしては最初の方に出てきたにもかかわらず、マクロといったらこれ。マイクロフォーサーズでもいの一番にコレ並みのマクロ出してくれないと、本気になれないよねぇ。

次にこれも手元に残してある銘玉35-200mmを装着。窓ガラス越しに撮影してもシャープに写る!

PA167965

引いたのと、、、

image

PA167968

よってみる。葉の一枚一枚の解像感がすごい。といっても縮小画像じゃわからないでしょう。等倍でトリミングした画像がこれです↓

tri

念のために言っておきますけど、これはガラスを隔てた外の風景の写真ですからね。それでも等倍までこんなにかっちりと写っている。ガラスがなかったらどんなにかビシィッとくるだろうか。

PA167969

かなり、いい感じだ、、、うーん、、、悩ましい。

もし、これまでのオリンパスフォーサーズ機のユーザーだった人なら、「うわっこれがズイコーレンズの実力か!」と喜ぶことができるというのは間違いない。

たしかにこれまでのフォーサーズ機での撮影では、どうしても風景などを撮影した場合、解像感がそれほどよくなく、もやっとしていた。それを解消するためにシャープネスをかけて何とかしていたのだけども、「もっとなんとかならんかなぁ」とも思っていた。その一方で、料理写真をワイヤレスフラッシュ機能を使ってマクロ撮影するとビシッとシャープに写っていたので、それはそれでよかったのだが、、、

それが今回のE-5は、撮像センサーの前にあるローパスフィルターの効きを弱めることで、解像感を一気に向上させた。でも正直なところ、「なんだよ最初からそうしてくれよぉ」という感じだ。まあ、3年前にはできなかった事情もあるのだろうけれどもね。

さあて これを僕は買うのかどうか!? 、、、買うんだろうなぁ、、、と思う。これで使いたいレンズがあるからね。だけども悩ましい。35mmフルサイズのニコンD700をメインに、今度出るD7000(APS-Cサイズ)をサブ機とする。そこにこのE-5をどのように位置づけるのか。E-5で使いたいレンズといえば、標準が12-60mm、マクロが50mm、望遠が35-200mm。これにストロボのFL-35Rを持ったらそれだけでかなりの重量になるのだ。つまりその都度、ニコンのシステムを持って行くのか、E-システムにするのかを選ばなければならない。

うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん

悩むよぉ、、、 もう少し悩みます。はい。しばらくしたら手元に某ルートから貸出機がくるはずなので、食い倒れ撮影に同行させて詳報しますね。

はっきり言えることは、僕の写真撮影に対する理解も、3年前とは比べものにならないほど上がってはいるはずなのだ。だから、いまE-5を手にしたら、以前よりもましな写真が撮れるはずなのだ。それを確認してみたいと思う。