もう標題が全てを語っているんだけど、看過できないほどに旨いパスタなので書いとこう。マジで毛が逆立ちましたぞい。
神楽坂の一角にある小さなワイン&イタリアンのダイニングレストラン、神楽坂しゅうご。
近くにある家の光協会での編集会議が終わった後に電話して、ふらっと立ち寄った。まだ誰も入っていない時間帯。僕が紹介した肉の取引先も入っているので、佳いものが来ているかな~とチェックも兼ねて。
くだんの業者さんの牛肉リブロースを焼いてもらう。この店ではどんな肉ものを頼んでも、なにかしら季節を感じる野菜が使われている。
ご覧の通り肉はジュクジュクに熟成できているのだけれども、少し風味に乏しい。出るべき深みが出てきていないという感じ。さっそく業者さんに課題点を連絡しておいた。やっぱり肉ってむずかしいですのう。
さて、、、実は目当てはそっちではない。前回ここで北海道大学の静内キャンパスの秦先生と飯を食べたときに、〆のパスタでいただいた「羊のパンチェッタのアマトリチャーナ」が異様に旨かったことがずーっと頭に残っていた。
「あれはまあ、その時かるく一口分だけみんなと分け合って食べたからそう感じたのかも」
と思いながらも、ずーっとあれをまた食いたいと思っていた。
アマトリチャーナは、本来は豚肉で作るパンチェッタとタマネギとトマトソースでつくってペコリーノチーズをかけるパスタだ。しかし、広瀬シェフはこれを自分で仕込んだ子羊のパンチェッタで作るのだ!
「上にかけるのが羊の乳のチーズであるペコリーノですから、じゃあパンチェッタも羊で作っても旨いんじゃないか?って思ったんです。」
これが、そのパスタだ!あ、この日は「パスタ何グラム食べますか?ときかれて、調子に乗って「200g!」とお願いしてあるので、盛りは参考になりません(笑)
プウンとラムとトマトの香りが立ちのぼる。たまらん、、、
これが子羊のパンチェッタ。なんでこれを考えつかなかったのか!というくらいにアマトリチャーナとベストマッチなのだ!
麺をからめてむさぼり食う! うううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううむ これは旨い!断然旨い!少々速いけど今年度のパスタ部門暫定第一位と言っていいかも知れない!
美味しさの秘訣はタマネギにもある。さすが野菜づかいの旨い広瀬シェフ(シェフのご実家から送られてくるお野菜をふんだんに料理に使っているのだ) 。タマネギの食感がしゃくりしゃくりと残っている!
よくその辺のイタリアンでたべるアマトリチャーナは「タマネギ」と書かれていても、煮込まれてクタッとなって、それじゃ普通のトマトソースじゃんという感じになってしまっているのが多い。けど、広瀬シェフはタマネギを別途、オーブンで軽くローストし、火を通して食感と味を引き立たせたのを、剥いて切ってパスタと絡めるときに入れる。だから食感も味もきちんときわだつのだ!
絶品だよ、、、
ちなみに、質のいい子羊が入手できて、パンチェッタづくりに成功しないと出ないらしい。さっき電話で「5月後半から出来ると思うんですけど、、、」と言う話だったので、食べたい人は電話確認してから行ってください。気になるお値段は下記の通り。盛りは参考にしないでね。でも絶対後悔しない味ですよ。