一日目のランチに行ったレストランについて問い合わせがあったので、ガイドしてくれた今和泉さんの解説を引用します。
■サンフランシスコのZuni Cafe(http://www.zunicafe.com/)
Zuni Cafeは、かつて飯倉にあったRobelsGrillという私たち夫婦が大好きだったカリフォルニア料理のレストランに紹介されて一昨年、今年と2回夫婦で行ってきたのですが、チキンの炭火焼きローストが絶品で、是非おすすめです。「よなよなエール」がモデルにした「Sierra Nevada Pale Ale」というビールが生でいただけますし、雰囲気もカジュアルで
すが最高です。夜に行く、Chez Panisseの門下生が始めた店です。
とのこと。ちなみに読者さんから、「Sierra Nevada Pale Aleを呑むなら、おそらく生ビールもあると思うので呑んでください」というメールが!しかし、この店以降、Sierra Nevadaを置いてある店とは遭遇できず。いや残念!
そして二日目最後のワイナリー、素晴らしい立地にあったのです。
かなりの高台から、斜面に沿って縦にぶどうを植えている。これは珍しいやり方。作業のときに危ないから普通は斜面に水平に段々畑を作る。ここではそれをせずに均等に陽光を浴びせる方を選んだようだ。
作業者には厳しいけど、とても美しい。
肝心のテイスティングは、僕が呑み疲れてしまってリタイア。ぐっすり寝てしまった。ワインって美味しいけど、身体が疲れる、、、
それをみていた、ワイナリーの女性がぽつりと言ったそうだ。
「彼にとっては長い一日だったのね、、、でもわかるわ。テイスティングってとても楽しいけれども、ものすごく疲れますものね。よく、わかります、、、」
ほんと、失礼いたしました。しかしこのワイナリー、本当に最高な場所にある。疲れていたので味について適切な評価は出来ないが、飯尾君はじめみな買い求めていたので、美味しかったのだと思う。
夜は評判の店「エロイーズ」。サービスの女の子がピアスしまくりだったりしてパンキッシュでかっこいい。
そして、、、料理が素晴らしい!
みんなでシェアしたシャルキュトリー(自家製加工肉)の盛り合わせから、すさまじく期待させる味。
豚肉の色んな部位のパテ。
顔肉の入ったソーセージ。
鴨の生ハム。脱水・凝縮が効いていて素晴らしい。
牛タンの薄切りのマリネ。玉ねぎとのマッチング佳し。
チリを効かせたイワシとアボカドサラダ。コンフィにされたチリを潰してまぶしながらイワシを食べると、びりびりと辛みが来るのがよかった。
メインは鴨のコンフィと豚肉、ソーセージとたっぷりの白インゲン豆を使ったカスレ。
いやー 食べでがあった、、、カスレってフレンチで最もカロリーが高い部類にはいるらしいけど、田舎の味がしてやっぱり旨い。
飯尾君が食べていたガンギエイのソテー。
もすこしビネガーを効かせても佳いかと思ったけど、十分に美味しい。いや、非常にレベルの高いレストラン!
デザートのババまでまっしぐら。
デュカスの店でババをよく食べるのだけども、いちばん好きなデセールかもしれない。が、このエロイーズのババもまた実によかった。甘いラムがフワッと焼かれたババをジョブジョブにして、ぽってりまとめたクリームと一緒に口に入れると、幸せな香りで充満する。
いやー またこの地域に泊まるなら、ぜったいにまたこのエロイーズには再訪したい。気さくなサービスに、手をかけた確かな味。それでいて驚くほどに安い!昼食との落差を感じ、食事の力の偉大さを識った一日だったのである。