到着。西海岸は初めてだ。
機内食でハラがだぶだぶだけど、着いてすぐに昼食。
ローストチキンが有名なお店へ。
サワードウ、とても旨し。発酵バターがまた実に佳し。
かの日本は軽井沢の地ビール・ヨナヨナエールが影響を受けた、といわれている(らしい)、シエラ・ネバダ・ペールエール。うんたしかにこの高貴さの漂う香り、素晴らしい!
飯尾醸造の紅芋酢の海外バージョンを持ち込み、水に垂らしていただきながら食す。
シーザースサラダに使われているコスレタス。アメリカの野菜は旨い!と思ったことは正直言って無い。けれども、要はサラダの味付けが実に旨い。日本だと、ただでさえハッキリしない茫洋とした味の野菜にも、柔らか~い味のドレッシングを合わせるから、結局茫洋とした味になってしまう。アメリカのサラダはきっちりとした塩梅のドレッシングを、葉の一枚一枚にしっかりまぶしつける。オープンキッチンを見物していたら、女性料理人がどでかいボウル一杯にはいったコスレタス一枚一枚を念入りに和えていた。
フォカッチャのバンズを使ったハンバーガー。グリルドオニオン、玉ねぎとズッキーニのピクルス添えだ。ハンバーガーはさすがの味。
パプリカオイルを垂らした、豆のスープ。
そして、メインのチキン。写真だとわかりにくいと思うけど、一羽分だからデカイ!
鶏肉自体は、通常のチャンキーとかコブ種のようなブロイラー系のものを、中型のうちに出荷したような肉質。けれども、下味のマリネとスタッフィングがとっても美味しくて、お腹いっぱいまで食べてしまう。
スタッフィングのパンと、定番の松の実と干しぶどうも入っている。 やけに汁を含んで美味しいと思ったら、どうやら腹に詰めて焼くだけではなく、最後に鶏からしたたり落ちた脂を吸わせているらしい。
充実の昼食。
それから後のことは飛ばして、夜はカリフォルニア・キュイジーヌの祖であるシェ・パニーズへ。
香菜が入ったキハダマグロのタルタル、魚醤を少しだけ使っていないだろうか?とっても美味しい。
ポルチーニのリゾットも秀逸。
メインは小鳩。
ご覧の通りの炭火で、一人一羽分の小鳩の各部位を焼き分けている。
こちらはレバー。サテーのようなしつらえだ。
これが、、、絶句するほどに旨かった。よーく血の味がする素晴らしい小鳩。モモ肉の弾力も魅力的。そしてジュのソースが思いの外、凝縮感があってよかった。
付け合わせ野菜にはターニップやパースニップ、フダンソウが使われている。
キッチン内を見学させてもらうと、巨大なセップ茸を見せてくれたり、肉の冷蔵庫を覗かせてくれる。
なかなかドライエイジングまではいかないようだ。
そんなこんなで一日目が過ぎていったのでした。