梅が出回り始めた。上の写真の梅は、店頭でみる一山いくらのものよりはっきりと赤い。これは、和歌山の南高梅の樹の上の方で、日照を浴びながら育ったもの。外側に生っているものだけ色づくので、それを選り分けたものだ。これを漬けると綺麗なピンク色になるという。野菜の学校のスタッフの方が、自ら摘んできてくれたものだ。
梅って可愛いなぁ、と思うのだけど、それは微細な産毛があるからじゃないか、と思うようになった。産毛がうぶうぶしているものは、例外なく可愛い。キウイとか、ゴマアザラシの赤ちゃんとか。
梅を買ってどうするの?という声も多いだろう。梅干しを我が家で漬けるなんて文化がほとんどなくなってしまった時代だものね。けど、簡単に梅を楽しむ方法はある。この日、和歌山県の農協の東京事務所のイケメンさんが、梅シロップの作り方をレクチャーしてくれた。梅を一山買って洗って水気をきった後、袋などに入れて冷凍(!)する。凍ったのを広口瓶に詰めていくが、この時同量の氷砂糖を一緒に投入。あとは密閉しておいておくだけで、砂糖の浸透圧によって梅の果汁が外に引っ張られ、梅味のシロップになる。
梅はクエン酸の塊。このシロップを水や炭酸で割って飲んでいると、風邪を引きにくくなるという。それはそうだろうな、熱処理やらなにやら施されたサプリメントよりも全然いい素性のクエン酸だしね。
どうせなら精製された氷砂糖ではなくて、黒糖でやったらどうなるだろう?よし、今年の我が家はそれで試してみよう。