NPOで運営している「野菜の学校」は、今月はキュウリがテーマ。
キュウリの花が綺麗に咲いている根本には、もうすでにふくらみかけたキュウリの実がなりかけている。
いぼいぼの部分をみてみると、実は透明な液胞のような感じであることがわかる。ちなみに、これは現在主流の白イボキュウリだ。キュウリには白いイボができるものと黒いイボの二種がある。それに、品種改良でできた「フリーダム」という、イボが全くない品種もある。
これが白イボ。
こちらは黒イボ種である半白。馬込半白という東京の在来種を、国分寺からわざわざ運んできてくれた人がいたのだ。
そしてこれがイボ無し。つんつるてんだ。
イボ無しキュウリのフリーダムは、本日講師を務めて下さった稲山先生が提案したものだという。稲山先生は、日本のキュウリ育種の大家だ。昭和30年代の、キュウリが最も生産されていた時代からこの作物をみてきたお人だ。
そしてこれがキュウリの花の荷姿。
贅沢なことに木箱入り。これには訳があって、水分がないと枯れてしまうので、この木箱自体が水を染みこませており、この上からラップをかけた状態で流通している。鮮度を失わないように細心の注意をはらわれているのだ。
これだけで結構高い卸値がつくので、もし料理屋で刺身盛りにこの花が付いてきたら、それは佳い料理やですよ、という説明を東京青果の澤浦さんがしていた。なるほどね!
今日はこれから大量のキュウリを漬けることとしたい。