先日、菜種油が面白いという話を書いたが、その際に油についていろいろ教えてもらっている金田油店の青木ちゃんの本を紹介した。そしたら、「ぜひ味見して下さい!」ということで、スタイリッシュな油商品三点を送ってくれた。
ご覧の通り、菜種油とえごま油、そしてごま油である。しかし、みておわかりの通り、油という呈ではなく、とっても綺麗で可愛くて手に取ってみたいスタイルだ。
いただいた菜種油は、北海道の滝川町で生産されたもので、品種はキザキノナタネ。契約栽培をしていて、無農薬だという。低温で焙煎した後、玉締め絞りをしているので、まろやかな味わいだということだ。
こうした油は炒め油や揚げ油で使うだけが能ではない。逆に、こうしたスペシャルな油で揚げてしまうと、風味が強すぎてしまう。そんなに香りや風味が強いのだから、エクストラバージンオリーブオイルのように、素材にダイレクトにかけるなどして、調味料として味わって欲しい、と彼女は言うのだ。
日本人はこれまで油にはそれほどこだわりが無かったように思う。だからこそオリーブオイルとそれを巡る文化が輸入されたときに、多くの人が反応した。いまやパンにオリーブオイルを浸して食べる人が多いのはよくわかる。
しかし、そこまで油に対する意識が成熟してきたのだから、これからは国内でこれまでも造られてきた油を見直す時期がスタートしてもいいのではないだろうか。カナダ産のキャノーラ油ではなく、日本の菜種油を。それだけじゃない、えごま油、ごま油、亜麻仁油など、日本でもさまざまな油があり、それぞれに風味が違う。
お薦めはとびきりおいしい豆腐に、まずは油だけをかけてたべること。驚くほどに風味がわかるし、美味しい食べ方だ。次に美味しい塩をかけていただけば、二倍楽しむことができる。
それぞれの油の個性については、金田油店のショップページで、青木ちゃんが入魂で書いている解説を読んでいただきたい。実はまだこれらの油を試していない。今日持って帰って味わうことにしよう、、、
■金田油店 http://www.abura-ya.jp/